幻想のParis
劇場公開日:1992年3月21日
解説
パリを舞台に、恋人にだまされ愛を見失った女の復讐を描くサスペンス。脚本はあさだみきが執筆。監督は本作が第一回作品となる俳優の森山周一郎。撮影は森下謹司がそれぞれ担当。
1992年製作/107分/日本
配給:ヒーロー・コミュニケーションズ
劇場公開日:1992年3月21日
ストーリー
外国暮らしへの憧れやキャリアアップの語学修得などで若い女性の留学に沸くパリ。しかし、そこには数々のトラブルや意外な落とし穴もある。二三歳のデザイナー志望、倉本麗子はある日、アルバイト先のブティック“バルナウーズ”で店のオーナー会社、光陽商事のパリ支社部長・清坂幸市から誘われ、恋に落ちる。清坂は、この店のマダム・桂木沙代子と愛人関係で、二人の仲を知る麗子は戸惑うが、パリの街の自由な空気は彼女を開放的にさせるのだった。沙代子と別れてほしいと、麗子は清坂に告げてバルナウースを辞めた。しかし、清坂は愛だけでなく野心に生きる男だった。麗子はそんな清坂のために、女を武器に取引先から情報を得るスパイを買って出た。そしてある晩、ライバル会社の介入で壊れかけた商談を成功させるため、清坂は麗子をクライアントに抱かせるのだった。清坂のひきょうなやり口に身も心もボロボロの麗子は無残な姿のまま清坂のもとへ。だが、丁度そのころ、清坂の部屋には沙代子が尋ねてきていて、そこで麗子は清坂への憎悪を感じるのだった。麗子は、かつて清坂から教えられたのと同じ方法で重要書類を盗み出し、清坂の部下・吉田に近づく。そして、麗子は清坂を陥れ、バルナウースを沙代子から奪うのだった。だが、麗子の友人みどりの裏切りによって吉田はみどりへと乗り換える。その現場を押さえた清坂は、再び麗子と組んで吉田に復讐する。麗子は清坂と別れ、バルナウースを沙代子に返すことを決意するが、沙代子もまた清坂から自立していく。数日後、デザイナーとして着実に成長していく麗子は、パリを去り日本へと舞い戻って行くのだった。