劇場公開日 1975年4月26日

「平気で嘘をつく権力にことごとくやられてゆく」県警対組織暴力 mac-inさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0平気で嘘をつく権力にことごとくやられてゆく

2025年4月21日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

これは傑作。

深作欣二が「仁義なき〜」シリーズが終って、名作「仁義の墓場」(75年)の後に撮った作品。

何度か見ているけど、ところどころ忘れているので、何度見ても面白い!
有名な川谷拓三が取り調べ室で本当に殴られ蹴られるシーンは、何度見ても笑ってしまう。考えてみると凄いよね。全裸にさせられて、蹴られたり投げらたりするんだから。

話は(笠原和夫脚本)、権力に嵌められてヤクザの若頭(松方弘樹)と仲の良かった刑事(菅原文太)が滅んでゆく話。対立するのは梅宮辰夫が演じる警察エリート。冷静で憎たらしい上司を楽しそうに演じている。
「仁義なき〜」と違い喜劇性が弱まり、悲哀があり、平気で嘘をつく権力(警察機構)に、ことごとくやられてゆく様が切ない。

映像がレストアされているのか、昔見たVHSやDVDの頃より美しい映像だった。

mac-in
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