汚れた女
劇場公開日:1998年1月30日
解説
嫉妬から殺人を犯した人妻と、殺された女の夫の奇妙な道行きを描いた人間ドラマ。監督は「黒い下着の女 雷魚」の瀬々敬久。脚本は「悶絶大回転 ひと晩何度でも」の井土紀州と瀬々の共同。撮影を「白衣いんらん日記 濡れたまま二度、三度」の鈴木一博が担当している。主演は新人の吉野晶と「八つ墓村」の諏訪太朗。成人指定。
1998年製作/79分/日本
配給:国映
劇場公開日:1998年1月30日
ストーリー
美容院で経理を務めている人妻の文子は、美容師の沢井と不倫の関係にあった。ある日、同僚の美容師・真由美と沢井の関係を邪推した彼女は、真由美を殺害。死体を切断して、あちこちのゴミ捨て場に捨てて回るのだった。その頃、真由美の夫でタクシー運転手の雪男は、いつまでも帰らない真由美を不審に思っていた。美容院を訪ねた雪男は、実は妻と肉体関係を持っていた店主の渡辺に妻を返して欲しいと詰め寄るが、逆に殴られてしまう。そんな雪男を介抱したのは文子だった。ところが、バラバラ死体のニュースがテレビで報道され始め、雪男にそれが知れるのを危惧した彼女は、真由美がかつて社員旅行で行った温泉へもう一度行きたがっていたと嘘をつき、雪男を温泉へと誘い出す。そして、雪深い山の中にある温泉地へ向かう途中、文子は雪男を殺すことを画策。しかし、計画は失敗してしまうのだった。温泉宿へ到着した雪男は、文子を手込めにすると、このままふたりでどこかへ行ってしまおうかと文子を誘う。実は、雪男は真由美が見つかったら、彼女を殺そうと考えていたのだ。だが、その目的はもう果たせない。文子は、そんな雪男から逃亡を図る。彼女を追った雪男は、真由美に使う筈だった金属バットを、文子の脳天へ振り下ろした…。