競輪上人行状記

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解説

寺内大吉の原作より「サムライの子」の今村昌平と大西信行が共同で脚色、西村昭五郎が監督した喜劇。撮影は、「風が呼んでる旋風児 銀座無頼帖」の永塚一栄。

1963年製作/98分/日本
配給:日活

ストーリー

宝寺院の住職伴玄道の死は、妻みつ子を悲しませたばかりか、坊主が嫌いで寺を飛び出して教師をする次男の春道を悲嘆の底に落した。それはこのオンボロ寺をまかせられたばかりか、兄嫁のみの子をも背負はされる事実に直面したからだ。新興宗教に押されて不景気なこの寺、犬の葬式を引受けては、犬寺とあだ名されるみつ子の生き方に反撥を感じながら、本堂再建の資金をかせぐには、どうする事も出来ぬ現実に直面していた。資金集めに奔走したある日、松戸競輪で車券を一枚買ったのが、運よく大穴となり、“現ナマをつかむこつは、ここにあり”と由来競輪のとりこになった。もともと少しのお布施をもらう坊主にはあきたらなかった春道だが、競輪にとりつかれ大金を使い果した。父親の玄海の出した教師の退職競いが受理されたと聞いて、激怒した春道は、本堂再建費としてためていた百万円余りを使い果して、寺の犠牲になるのは御免とばかり、飛び出していった。が、父の突然の死は春道に坊主になる決意を固めさした。頭をまるめて京都大本山に行った春道は修業の末、下山し寺の再建に精を出した。そこえかつての教え子サチ子が、春道を頼って訪れた。貧しく、義父との間にいざこざが絶えないサチ子を、春道は寺にひきとった。まもなく春道はみつ子に結婚を申し込んだが、みつ子の口から父玄海と関係があったと知らされ、ヤケになった春道は、再び競輪にこり始めた。競輪で本堂再建資金を作った春道は、寺をみつ子にまかせ、サチ子を連れて青森にむけて発った。五年後とある競輪場でひときわさわやかな弁舌を行う予想屋春道の姿があった。

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