クレージーの大爆発

劇場公開日:

解説

「クレージーのぶちゃむくれ大発見」の田波靖男、古沢憲吾、永井仙吉のトリオがそれぞれ脚本、監督、撮影を担当した喜劇。

1969年製作/83分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1969年4月27日

ストーリー

大木健太郎はかの三億円強奪事件の真犯人。あり余る札束減らしのために競馬場通いをしていた。日本の三一銀行に預けられている“金”に目をつけた秘密組機GIB本部は、日本支部のW氏に毛利エリ子と健太郎を使っての大略奪を命令した。エリ子は早速GIB撮影の三億円強奪現場のフィルムを持って健太郎に接近したが、宇宙真丸教の信奉者健太郎には通じなかった。やがて、御本尊のお告げがエリ子にとって吉と出た。健太郎はその道に達者な仲間六人を集め、後楽園球場を借り切り、巨人--阪神戦のネット裏で作戦会議を開いた。トンネルを掘って真下から金庫を狙うという作戦は、映画ロケと称する演出が効を奏して見事成功した。“金”は本部へ空輸された。七人は輪送機に乗込んだが、受信機が自衛隊からの大変な情報をキャッチした。彼らの輸送機に国籍不明の水爆が搭載されているというのだ。折しも、機は富士の乱気流に巻込まれて火口に不時着。そこを自衛隊員に変装したGIBに捕われ、大西洋上の本部に連行された。ところが、その途中で水爆が爆発、つられて富士山も大噴火、健太郎らの乗ったカプセルは大西洋への軌道をはずれて月に向ってしまった。やがて、月面で夢遊病者のように踊り狂う七人の姿があった。月がキラキラ光っているのは、一説によれば彼らのせいとのことである。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

1.5色んな風刺

2020年5月30日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 なぜだかSFのようなオープニング。金価格の値上がりによって世界経済の混乱云々といったナレーション。円がドルよりも強くなったという世相を反映している。三億円強奪事件をやったのが植木等という設定も面白い。

 X14号=毛利エリ子(松岡)は組んで大きい仕事を依頼するが、金は有余って困ってると答える大木(植木)。金を捨てようと思って競馬場通いしても当ってしまって大変らしいのだ。宇宙まん丸教の教組までしている大木。あっさり承諾してしまう・・・

 専門家や恨みを持つ者を探し、三一銀行の地下に眠る金塊を狙う。『クレージー大作戦』とやや似てるが、計画性の点ではまるで『オーシャンズ』のよう。

 金塊だけGIBに奪われ、例のごとくドタバタへと発展する。しかし水爆搭載の飛行機に乗ってしまい、またもや悪乗りもひどい・・・「日本は水爆を持つべきだ」という政治家の議論にまで発展してしまう。そしてクレージーの面々は最後には月まで飛んでいってしまう。どうにかならんかね・・・まぁ、007だって月まで行ったんだから、いっか・・・

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kossy

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