「圧倒的岸恵子力！！」悪魔の手毬唄（1977）　ONIさんの映画レビュー（感想・評価）

小学生の頃、映画っぽいテレビュードラマシリーズの再放送？みたいなのを観ていたせいで（凄く面白かった記憶）見ている気になっていたが見ていなかった映画のほうを見る。というか今調べたら企画が角川春樹事務所で、監督が森一生！！だった。なんという贅沢な。。

でこちらは確かに『犬神家の一族』とはがらっと変わって地味ではある。あのケレン味は薄まっているがとても心に残る映画ではある。

なんと言っても岸恵子力である。岸恵子と若山富三郎を見るための映画と言ってもいい。中でも当時パリ住まいの岸恵子をあのようなドロドロした因習の底なし沼むたいな日本の田舎村に突っ込んでるのが不憫で不憫で仕方ないが、なんとも美しく、またエロチックに光り輝いてしまっている。ミステリーといよりも「悲劇」のヒロインとして圧倒的に美しかった。あと、仁科明子の美しさと草笛光子も、、まあ凄いわ。