「ドルビーシネマが表現する黒が素晴らしい。老パルチザンと黒騎士ファウストに感情移入して観る本作もまた永遠の名作でした」さよなら銀河鉄道999 アンドロメダ終着駅 よねさんの映画レビュー(感想・評価)
ドルビーシネマが表現する黒が素晴らしい。老パルチザンと黒騎士ファウストに感情移入して観る本作もまた永遠の名作でした
スクリーンで観るのは41年ぶり、ドルビーシネマ版の映像は傷だらけのフィルム映像で見た当時の記憶を猛烈に刺激するもので、冒頭に凄惨な機械化人との戦いで既に感極まって泣いてしまいました。映画が始まる前に上映されるドルビーシネマの説明でも強調されている通り特に黒の表現が素晴らしくて作品の中でもそれが十二分に発揮されていて溜息が出ました。1981年公開の作品なので『スター・ウォーズ 帝国の逆襲』公開の翌年、当然SWに影響されたカットが無数にあるし、ファウストと鉄郎はモロにベイダーとルーク。そんな影響を改めて確認するのも楽しいです。初めて観た時はほぼ鉄郎と同い年でしたが、そこから半世紀近い年月が経った今は老パルチザンや黒騎士ファウストの境地、特に再び地球を後にする鉄郎を乗せた999を見送る老パルチザンの言葉に胸が震えました。そしてメアリー・マクレガーの『SAYONARA』。今でも普段から聴いている名曲ですが本作のエンドロールとともに聴くこの曲は格別で胸がいっぱいになりました。
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