兄弟仁義 関東三兄弟

劇場公開日:

解説

「侠客三国志 佐渡ケ島の決斗」の村尾昭がシナリオを執筆し、「続・兄弟仁義」の山下耕作が監督した“兄弟仁義”シリーズ三作目。撮影は「日本侠客伝 雷門の決斗」の山岸長樹。

1966年製作/89分/日本
配給:東映
劇場公開日:1966年12月31日

ストーリー

芝浦から塩居津へ行く客船の中で、塩居津の土建業者阿古島一家の若い衆が酒に酔って大暴れをした。これを鎮めたのが旅の渡世人一力良次郎、三年前に、塩居津の古くからの博徒、老松一家に草鞋をぬぎ、一宿一飯の仁義であこぎな阿古島一家に血の雨を降らせた男だった。彼は子分の辰巳銀次と共に仲間の骨壷を故郷の土に帰してやろうと塩居津にやってきたのだ。時は大正末期、老松一家の初代親分はすでに亡く、二代目梅乃井が代貸の政吉と細々ながら縄張りをしきっていた。そして梅乃井が病弱なことにつけこみ、阿古島一家が何かと言いがかりをつけ、一触即発の状態であったが、梅乃井と義兄弟の藤岡弥太郎が間をとりなしていた。折りから阿古島は大井製鋼重役岡蔵と共謀して漁民を暴力で退出し海岸を埋立てて、工場新設を目論んでいた。ある日漁民の代表が梅乃井を頼ってこの計画をとり止めるようにと言ってきた。梅乃井は早速、阿古島と岡倉が話合っている松風亨に向うが、途中阿古島の手下に妨害され、怒った政吉は手下の一人を傷つけてしまった。これをきっかけとしてついに老松と阿古島の対決は決定的になり、銀次は政吉と義兄弟の契りを結んだ。阿古島の無法が続く一方では梅乃井は東京で大井製鋼の社長と話合って、工場の代替地を探してもらうことにした。が、ある夜阿古島の者に殺されてしまった。さらに殴込みにいった律儀な藤岡も阿古島の代貸郷田の拳銃に倒された。うち続く悲報を聞いて、今は老松一家の三代目親分である政吉は決然とたち上り、銀次と良次郎もその後に続いた。降りしきる豪雨のなか、いずれも死装束に身を固めた三人は、怒涛のごとく阿古島一家に斬込んだ。

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