キューバの恋人のレビュー・感想・評価
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瘋癲青年キューバ軟派日記
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親日派のカストロ有するキューバの革命10周年記念作品の話があって共産主義者でドキュメンタリーに長けた黒木が候補になったのだろう。企画意図としては堅い記録映画では退屈なので日本青年とキューバ娘のラブストーリーもどきを軸にして友好促進ということだろう。
冒頭から津川さんの下心丸出しのナンパシーン、無造作に煙草の吸殻を舗道に捨てるし軽薄を絵に描いたような人物像、下手な鉄砲も数撃ちゃ当たるではないがなんとか美人のマルシアに接近、まるでストーカーもどきに彼女を追いまわす合間にカストロ演説とかゲバラ革命軍、犠牲者の墓とか資料映像をちりばめて革命記念映画の面目をなんとか保とうとしてはいる。
黒木監督はもともと産業短編映画出身だからドキュメンタリーが専門、それが当時流行のヌーヴェル・ヴァーグに感化されたものだから止せばいいのに色恋沙汰にも触手を伸ばしたのだろう。ところがそんな男女の機微など描けるわけもなく、プレイボーイを自負する津川さんに好き勝手に演じられ、瘋癲青年キューバ軟派日記になってしまった。
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キューバロケに時々インタビュー
・ハバナに降りたった船員のアキラ(津川雅彦)がキューバにて、ナイスプロポーションでゲバラを信望する美人革命戦士マルシアに恋をした
・革命を単なるかっこいいものとしかとらえず、つたないスペイン語で果敢にアタックを続けるアキラ
・大家族の一軒家に住む娘のグロリア達との夕食シーンの気まずさは可笑しい
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