黒い賭博師
劇場公開日:1965年8月1日
解説
野村敏雄の原作を、「意気に感ず」の小川英と「あばれ騎士道」の中西隆三が共同で脚色、「現代悪党仁義」の中平康が監督した“ギャンブラー”シリーズの第六作目。撮影は、「河内ぞろ あばれ凧」の山崎善弘。
1965年製作/86分/日本
配給:日活
劇場公開日:1965年8月1日
ストーリー
東京に舞いもどった氷室浩次は、以前、氷室が色々世話になったバー“トト”のママ時子のところに身を奇せていた。そんな時、スベニア王国大使館でレセプションが開かれ、氷室も招待客の一人として参加した。ところがこの催しは、レセプションとは名だけで、高倉商事社長、高倉やその子分でカード師の異名をもつ犬丸、その愛人玲子らが加わった大賭博会であった。氷室と犬丸の勝負は氷室の一方的な勝利に終った。その後、氷室の後を玲子が影のようにつきまとうようになった。そんなある日氷室は、賭けに負け国際賭博団マルコムの団員楊に狙われている女ニーナを助け、その場で楊に復讐戦を挑んだ。しかし氷室は楊のイカサマを見破れず敗れた。それ以来氷室は、楊との再戦を誓って資金集めに賭場を渡り歩く一方、相棒一六に楊の身辺を洗わせた。だが数日後、昔なじみの花田刑事が一六の死を知らせてきた。その夜氷室は再び楊と対決し、見事にイカサマを見破ったその足で氷室はニーナのホテルに向い、楊からとりかえした金を渡した。が、意外にも氷室はニーナがマルコムの情婦であり、さらに横浜に着く国際観光団にマルコムの団員がまぎれこみホテルで大賭博が催されることを知った。だが氷室を恐れる犬丸は、氷室を襲い、彼の左手を痛めつけた。当日氷室は傷ついた左手をかかえて賭場にのりこみ、見事な腕の冴えを見せた。マルコムは氷室たちを始末しようとするが、そこに花田乗り込んできたことによりなんとかマルコムたちを撃退する。警察に連行されるマルコムたち。が、その警察は実はマルコム団の変装だったのだ。氷室は東京を離れまたあてどない旅に出ていくのだった。