「貧しさについて考えさせられる映画。」飢餓海峡 瑞さんの映画レビュー(感想・評価)
貧しさについて考えさせられる映画。
八重と弓坂の人生が哀れでたまらなかった。極貧のため娼婦にならざるを得なかった女と、自身が信じる捜査を続けたために警官を辞めざるを得なかった男。それに比べて、犬飼は極貧を味わったことがあるが、後半生で一時いい思いもしている。それぞれの人生を考えると感慨深いものがあった。白黒映画ながら、推理シーンに画面を工夫するなど、3時間以上の大作ながら、一気に観られた。最後がちょっとあっけない気もするが、46年も前の映画なのに古さを感じさせなかった。
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