劇場公開日 1965年1月15日

「貧しさについて考えさせられる映画。」飢餓海峡 瑞さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0貧しさについて考えさせられる映画。

2010年8月30日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

難しい

八重と弓坂の人生が哀れでたまらなかった。極貧のため娼婦にならざるを得なかった女と、自身が信じる捜査を続けたために警官を辞めざるを得なかった男。それに比べて、犬飼は極貧を味わったことがあるが、後半生で一時いい思いもしている。それぞれの人生を考えると感慨深いものがあった。白黒映画ながら、推理シーンに画面を工夫するなど、3時間以上の大作ながら、一気に観られた。最後がちょっとあっけない気もするが、46年も前の映画なのに古さを感じさせなかった。

瑞