神々の履歴書
劇場公開日:1988年6月27日
解説
日本各地の渡来系神社の取材や学者、文化人へのインタビューを通して古代日本と朝鮮文化との関連を描くドキュメンタリー。脚本・監督は「土佐の泥絵師・絵金」の前田憲二、撮影は「旅路 村でいちばんの首吊りの木」の南文憲と「君は裸足の神を見たか」の金徳哲がそれぞれ担当。
1988年製作/140分/日本
配給:その他
劇場公開日:1988年6月27日
ストーリー
韓国・古代伽耶地方から始まり、池山洞古墳における啓明大学の金基雄氏のインタビューで古代日本と朝鮮半島の関係が明らかになる。福岡県の志賀半島では中西進氏により新羅、百済、高麗といった名前の神社が紹介され、渡来の実際と人口問題が語られる。素戔鳴尊の足跡を追って島根県の出雲大社へ。出雲横田の製鉄の様子が描かれる。天日槍の足跡を追って京都の伏見稲荷大社のお火焚き祭りが描かれ、東京では伊福部昭、達両氏へインタビュー。全国の秦氏の足跡を追って、長野県の御舟祭り、岐阜県の数河獅子、香川県の新羅神社が描かれる。高麗氏の足跡を追って埼玉では金達寿、高麗澄雄両氏へインタビュー。能登鳥取から長野へ移り、大塚初重氏へのインタビュー。山梨県春日居町から熊野大社へ。熊野阿須賀から大和飛鳥へと高句麗文化を探っていく。上田正昭氏へのインタビューで大和飛鳥の古墳群や高松塚、朝鮮大学校における高寛敏氏へのインタビューで、誉田八幡神社から河内飛鳥の古墳群や神社・寺院など古代文化の謎が明らかになっていく。そして岩屋山古墳から韓国の農村が描かれ、渡来の歴史における今日的状況か語られる。