「轟天!ドリル命!回転軸命!特撮美術の職人芸極まれり! 終戦後18年当時、改めてドラマの重さを知り、伊福部音楽に酔う 踊れ!踊れ!ムー帝国のダンスシーン、シェーのポーズ発見!」海底軍艦 ITOYAさんの映画レビュー(感想・評価)
轟天!ドリル命!回転軸命!特撮美術の職人芸極まれり! 終戦後18年当時、改めてドラマの重さを知り、伊福部音楽に酔う 踊れ!踊れ!ムー帝国のダンスシーン、シェーのポーズ発見!
轟天!ドリル!ムー帝国!!
本作品は、これぞ東宝特撮映画というスタッフXキャストXストーリーと、『轟天号』の魅力に尽きます!(マンダくんは少し弱い)
水陸空両用の万能戦艦・轟天号のデザインも、サンダーバードプラモの箱の小松崎茂先生です。
(「地球防衛軍」「宇宙大戦争」のコンセプトデザインも小松画伯です。)
もちろん、円谷英二による重量感のある轟天の特撮シーンは必見です。
そして、同じく重量感のある、伊福部昭のテーマ音楽も凄い!!
やはり,ドリルはカッコイイ。ドリル、パラボラ、は燃えます。
改めて、轟天号アップモデルのドリルの削りだしのソリッド感に感激!
一切軸がぶれずに正確に回転するドリル、先端の突起が前後するリズムの正確さ!
素晴らしい、美術の職人芸極まれり!
そしてドラマでは、終戦後18年しか経ってない中での戦争の描き方。
戦争経験者もまだ多くいた頃だけに、重みがあります。
少年漫画雑誌の絵物語のような、架空の戦艦の活躍。
さらに、失われた幻の文明、ムー帝国の復活。
大人数で十分時間をとって描かれるダンスシーンにも注目。
なぜかシェーのポーズ、初めて発見!
映画公開が1963年、赤塚不二夫氏がしシェーを発表したのが1964年からとネット情報にあり、どっちが先か気になるところでもあります。
滅びゆく文明を描く、最後の大爆発シーンの特撮も注目。
水中に絵の具を噴出、天地逆にした映像がユニーク。
4K大スクリーンで観る、一人で泳いでいくムー皇帝が最後に両手を挙げてから沈む姿が泣けます。
余談ですが、後に、1995年、東宝ビデオからOVA『新海底軍艦』全2巻(未DVD化)が作られました。
キャラクターデザイン・安彦良和!(ガンダム)×メカデザイン小林誠!(Zガンダム,ガンダムZZ)。
キャストには、声優さん以外にも、瑳川哲朗、清水紘治も参加、そちらも面白い作品でした。DVD化希望!
共感&コメントありがとうございます。
小泉博問題はもう何十年も前から友人たちの間で物議(大大げさ)でした。
土を後方から排出する描写は、サンダーバードジェットモグラ号超えですね。