解散式
劇場公開日:1967年4月1日
解説
「残侠あばれ肌」の山本英明と松本功が、今度も共同でシナリオを執筆し、「北海の暴れ竜」の深作欣二が脚本陣にも参加して監督したやくざもの。撮影は「暗黒街シリーズ 荒っぽいのは御免だぜ」の星島一郎。
 1967年製作/92分/日本
原題または英題:The Break-up
配給:東映
劇場公開日:1967年4月1日 
あらすじ
暴力団追放の世論がきびしくなり関東一円に勢力を張っていた関東三和会は、傘下の各組織と共に解散した。三和会の傘下の小滝組幹部沢木が八年の刑を終えて出所したのは、それから二年後だった。解散した組はそれぞれ正業に就いていたが、沢木は元小滝組を訪ねた時、組の一人がピストルで射たれたことから、組の解散が表向きのものであることを知った。小滝組組長島村は島村建設を、桜田組は桜田建設を設立して石油コンビナートの利権をめぐって争っていたのである。沢木は弟分政と共に養鶏場で働いている内縁の妻三枝の所に帰ったが、すでに自分の子供がいることを知り、身を落着けようとした。しかし、沢木は政の妹サチコが島村の子分久保の手で売春組織に入れられそうになったこと、養鶏場がコンビナート建設の利権を一人占めにしようとする島村や代議士板垣によって脅かされていることが原因で、やくざの争いに巻き込まれていった。ある日、島村の動きを知った桜田は板垣を脅迫して、島村と手を切らせようとした。一方、島村も政をそそのかして、桜田と組む三和会総長川島を殺させようとしたが政は殺された。その上、養鶏場の持主大町医師が、土地譲渡書に捺印させられた挙句、桜田に殺されたことから、ついに沢木も堪忍袋の緒を切った。桜田が板垣と組んで、とうとうコンビナート建設の総ての利権を手に入れたことを知って、川島や板垣、桜田のいる料亭に赴いた沢木は、しかし、彼らの手で殺されたのだった。今のやくざの世界は、沢木の時代とは違ってもはや仁侠の世界ではなかったのだ。解散したやくざは、政治の権力と結びついてもっと強大な組織になっていたのであった。
スタッフ・キャスト
-    沢木隆三鶴田浩二 
-    三枝富司純子 
-    昭雄小宮康弘 
-    政大辻伺郎 
-    大町信輔桑山正一 
-    川島泰造内田朝雄 
-    桜田竜雄小松方正 
-    板垣徳道金子信雄 
-    タケシ市川好朗 
-    マー坊市川純男 
-    アパッチうえずみのる 
-    サブ須賀良 
-    サチコ宮園純子 
-    久保待田京介 
-    安原八名信夫 
-    相田日尾孝司 
-    西村曽根晴美 
-    小山春日章良 
-    中西室田日出男 
-    谷沢彰謙 
-    神山二本柳寛 
-    板垣の秘書北川恵一 
-    桜田の妾安城貴由子 
-    新聞記者A岡野耕作 
-    新聞記者B高須準之助 
-    新聞記者C田川恒夫 
-    高級バーの女南風夕子 
-    桜田の殺し屋A土山登士幸 
-    桜田の殺し屋B三重街恒二 
-    愚連隊A高橋英二 
-    愚連隊B榎本陽介 
-    愚連隊C野口泉 
-    愚連隊D相馬剛三 
-    愚連隊E宮口二郎 
-    酒井桂次郎丹波哲郎 
-    島村巌渡辺文雄 

 
   
  
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