女必殺拳
劇場公開日:1974年8月31日
解説
日本で少林寺拳法の修業をつんだ娘が、失踪した兄の行方を捜しながら麻薬組織に挑戦するアクション映画。脚本は「聖獣学園」の鈴木則文と「色情トルコ日記」の掛札昌裕、監督は「ネオンくらげ 新宿花電車」の山口和彦、撮影は「色情トルコ日記」の中島芳男がそれぞれ担当。
1974年製作/86分/日本
配給:東映
劇場公開日:1974年8月31日
ストーリー
日本人と香港人を親に持つ娘・李紅竜は、三ヵ月前東京で謎の失踪をした兄・万青の安否を気ずかって来日した。万青は香港警察の麻薬Gメンで、日本の麻薬組織を捜査中だったのだ。紅竜は拳法の恩師で、兄が世話になっていた少林寺拳法道院長・藤田徹道を尋ねた。そして、藤田より、女拳法の達人・早川絵美と、拳法の天才で用心棒や私立探偵をやっていた響征一を紹介された。二人は紅竜に同情して、いつでも力になろうと約束する。紅竜は、響が匿っている、組織に麻薬患者にさせられた香港の女麻薬Gメン、ファン・シンから、組織の秘密の一部を知らされた。早速、紅竜は組織の本拠である角崎の屋敷に乗り込むが、角崎の雇った凄腕の武道家たちの攻撃にあい、断崖から突き落とされた。紅竜は危く一命をとりとめるが、角崎は紅竜の伯父玉堂を脅迫して紅竜をおびき寄せ闇討ちしようとした。しかし紅竜の必殺拳は、急襲してくる角崎の配下を一瞬のうちになぎ倒してしまう。卑劣な角崎の裏をかいて、本拠の潜入に成功した紅竜は、地下の鉄牢で麻薬のため廃人同様にさせられた兄・万青を発見した。二人が言葉を交そうとした矢先、一味に感づかれ、紅竜は激しく応戦するが万青は殺されてしまう。怒りを爆発させた紅竜は、必殺“乱花血殺”を炸烈させるが、多勢な角崎一派の前に一歩一歩後退を余儀なくさせられた。その時、響、絵美たちが駆けつけ形勢は逆転、再び壮絶な死闘が展開された。そして紅竜の必殺拳はじりじりと角崎を追い込んでいった。