女賭博師花吹雪お涼

劇場公開日:

解説

父の仇討ちを胸に秘めた女賭博師の生きざまを描いた任侠映画。監督は「必殺! ブラウン館の怪物たち」の広瀬襄、脚本は「82分署」の安井国穂、撮影は「眠れる美女(1995)」の羽方義昌がそれぞれ担当した。主演は「日本一短い「母」への手紙」の鈴木砂羽。彼女を取り巻く男たちに、阿部寛、小西博之、織本順吉らがふんしている。

1996年製作/日本
配給:パル企画
劇場公開日:1996年4月14日

ストーリー

女賭博師の“花吹雪お涼”こと沢田涼子は数年ぶりに故郷に戻り、旧知の高品を訪ねた。涼子の父は城戸組組長だったが闇討ちにあって殺され、今は組もない。そこへ新興勢力の望洋会組員がやって来て城戸組筋の高品に乱暴を働くが、折よく現われた元城戸組員・榊に助けられ難を逃れた。望洋会組長の西村は榊のかつての兄弟分で、その西村が開く賭場に出向いた榊はそこで札を繰る涼子の姿を認め、堅気だった涼子がなぜ博徒になったかを詰問する。涼子は、父の死の原因がヤクザを嫌った自分にあると思い、闇討ちの際に残されたイカサマ札を頼りに、賭博師となって犯人を捜していたのだ。榊から札のことを問われた西村は、涼子を呼んでさりげなく札は高品のものだと口にする。しかし、城戸を闇討ちしたのは実は西村だった。そうとは知らない涼子が高品に事情を尋ねると、高品は黙って西村のもとに乗り込み、逆に返り討ちにあってしまう。涼子は高品もまた自分が殺したと後悔するが、手を汚させまいとした高品の気持ちを汲み、組の看板と自身の体を賭けた西村とのサシの花札勝負に挑む。西村は榊の命をも賭けの条件としてこの勝負を受け、かつて涼子に負けて腕を失い、さらに自ら眼を潰して勝負の勘を磨き上げた紀州を代打ちに据えた。さらに西村は負けた時に備えて斬り込みの配下も用意していたが、賭場には涼子の腕に惚れ込んだ本家会長の佐々が現われ、卑劣な道は封じられた。涼子と紀州の勝負は緊迫を極め、最後の一点張りに至って涼子がついに勝利する。逆上した西村は銃を取り出すが、榊が涼子を庇って撃たれ、西村と差し違えて倒れていった。

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