「不思議な感覚になった」おろしや国酔夢譚 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
不思議な感覚になった
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厳冬を迎え、魚が獲れなくなった。魚はないので、食ったことのない肉を食わされる。ロシア人たちも故郷からの船を待っていたが難破したため、孤島にロシア人たちと取り残された。決意して、2年で自力で船を造り、オホーツクの荒海を渡りロシアへと向かう。ロシア人と生き残った6人の日本人はオホーツクに到着するが、日本への渡航許可が出るのは1年かかると言われた・・・そのためイルクーツクへ向かう。
5か月かかり、イルクーツクへ到着すると、以前にも日本人漂着者がいたことがわかる。漂流者に対してはかなり優しい国。しかし、総督も代わり、帰国許可が下りるのが難しくなった。庄蔵(西田)は凍傷のため足を切断。そしてキリシタンに改宗した彼は現地に残ることを決意。新蔵(沖田浩之)は現地の未亡人ニーナと愛し合うようになり残ることを決意。そして大黒屋光太夫(緒形)は親しくなったラックスマン(ヤンコフスキー)ペテルブルクでエカテリーナ2世に謁見を許される・・・
9年かかって帰国するものの、外国から帰ってきた者は死罪だと言われショック。それでも二児をもうけ、78歳まで生きたという史実で救われる。終盤は鎖国の愚かさがもっと描かれると思っていたけど、それほどでもない。実際には徳川家斉との謁見で北方情勢を伝え、蘭学への発展に寄与したとあるから、珍重されたに違いない。
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