男はつらいよ 寅次郎の休日のレビュー・感想・評価
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やっぱり、このシリーズは人を見下している。
湯婆婆がマドンナはこっちか?!
葛飾柴又から八王子迄バイクで行けば、順調に行っても1時間21分かかる。当然、渋滞を考慮すれば、電車で行くべきだ。
映画の中でも『3時間かかった』って言っている。
このウマシカ男は誰のDNAを受け継いでいるのか?ましてや、イズミはこの男のどこが良いのか?僕には分からない。
帝国大学はいざ知らず、昭和の私学には勉強をすると言う概念は無い。大学へ入っちまえば、大学の名前だけで就職出来るのが、大日本帝國の現状であろう。
博多行きの最終は17時00分である。ブルートレインなんて高くて高くて。
追記
とにかく、男目線な言い訳映画だと思うけどね。とにかく、そんな惜しい大人の、恋愛とは思えないけどね。す
【”人間の幸せとは。そして、人間は分かりにくい生き物。”寅さんシリーズの再後半は吉岡秀隆さん扮する甥・満男と恋の相手・泉を演じた後藤久美子さんが支えた事が良く分かる作品。】
■漸く大学に入ったものの目的を見出せない日々を送っていた満男は、母と別れた父(寺尾聡)が一緒になった女性(宮崎美子)に会いに九州・日田市へ行くという泉と一緒に新幹線に乗ってしまう。
二人を心配し追う寅次郎は、泉の母・礼子(夏木マリ)と寝台車に乗り込み、二人を探す旅に出る。
◆感想
・渥美清さんは、今作頃になると体調が悪くなりスタッフも気を使い大変だったという記事を読んだ事があるが、今作での渥美さんはその様な風情は一切見せない。
プロフェッショナルとは、渥美さんの様な方を言うのだろう。
・今作は、寅さんシリーズの再後半を支えた名子役だった吉岡秀隆さんが立派に成長し、後藤久美子さん扮する泉への想いを抱える姿や、泉も満男や寅さんやとらやの人達を心の支えにしている姿を描いている。
二人をキャスティングしたからこそ、寅さんシリーズは世界でも類を見ない長大なシリーズになったのだと、改めて思う。
・漸く大学に入った満男が、親から離れたいという気持ちは、自身の経験から言っても良く分かるし、それを吉岡秀隆さんが流石の演技で見せている。
親のことが嫌いなわけではないし、逆に感謝していてもそのように思う時期ってあると思うな。
<今作では、泉の父が出奔した理由がはっきりとは描かれていないが、何となくは類推出来る。だが、何だかモヤモヤする。
男だったら愛した相手と結婚して、子をなしたのなら離婚をしてはいけないと思う私は、考えが古いのかなあ・・。周囲を悲しませるだけだと、思うのだが・・。>
さくらがお酒を
シンデレラエキスプレスと黄色い12本のバラ
1990年12月公開
1990年の秋葉原が泉ちゃんの父の勤めているところとして登場します
この年の4月、一世を風靡したラオックスのザ・コンピュータ館がオープンしています
電気店街が、コンピューターの街に変わって空前の活況を示していた頃です
よく通ったものでした
ゲームやアニメのオタクの街になるのは、まだずっと先のことです
これもバブルの絶頂期だという説明だと思います
寅さんなんていつだって休日じゃないか
なんで「寅次郎の休日」なんだよ、と思ってしまいます
まあ確かに、一目惚れしてしまった泉の母礼子と二人でブルートレインで九州まで行きます
日田の派手な祇園祭りをみて、近くの天ヶ瀬温泉の旅館に泊まって、礼子からあなた♪とか呼ばれて、仲居さんから家族旅行だと思われたので話を合わせてしまってます
だからローマの休日をもじって日田の休日、転じて寅次郎の休日なのでしょう
日田は、第41作「寅次郎心の旅路」で寅さんがウィーンを聞き間違えていた湯布院からさらに鉄道で1時間ほど山に入ったところです
湯布院に昔博多から久留米市周りで、日田を通って行ったことがありますが、本当に遠いところです
冒頭の夢
前作の小野小町と深草の少将のくだりからの連想なのかさくら式部が武蔵の国は葛飾郡柴又の出だといいます
数年前の正倉院展で展示されていた古代の戸籍を思いだしました
活字のように小さな明瞭な美しい楷書で書かれていて、養老5(721)年の「下総国葛飾郡大嶋郷戸籍」に「孔王部刀良」と「孔王部佐久良賣」と横に掲示されている解説を参考にすれば、素人でも読めるものでした
さくら式部の姫姿の倍賞千恵子は仲間由紀恵にとても似ていてびっくりです
本作では泉ちゃんの方が、突然満男に会いにきます
スマホもガラケーも、ポケベルすらまだない時代ですが、手紙しとくとか電話しておくとかあったとはずです
彼女の、急に父に会いたくなったというのは口実です
本当は満男に突然会いたくなったのです
前作の満男のように、今度は自分が満男を驚かせたかったのです
それが父が会社を辞めて九州に引っ越していたことから、本当に父に会いに行く旅に変わっていったのです
「若い時っていうのはな、胸の中に炎が燃えている。そこに恋という一文字を放り込むんだ。パーッと燃え上がるぞう。水を掛けたって消えやしない」
ここからはじまる寅さんのアリアにその場の一同が目を輝かせて聞きほれるのは名シーンです
シンデレラエキスプレス
1985年のユーミンの歌、1987年JR東海のコマーシャルソング
東京駅、日曜日の21時ちょうど発、新大阪行き最終ひかり号
ホーム、車両のドアの前で別れを惜しむ男女の姿を歌った曲です
でも、その曲がでるずっと以前からそんな光景は有りました
まるで自分達の事を歌った曲だと思ったものです
劇中の満男と泉の二人の姿は正にそれです
最終の新大阪行きではなく、日中の博多行きですが、その姿はシンデレラエキスプレスの恋人達の姿です
ドアが閉まる瞬間飛び乗って、デッキで向かいあって見つめ合う二人の姿は、そのまま古い古い記憶を蘇らせるものでした
長距離恋愛を象徴しているものです
多くの人が同じ経験をしているはずです
当時はのぞみ号はまだありません、ひかり号が一番早い列車です
新幹線の品川駅はまだなく、新横浜駅に停まるひかりは1日に何本も無かったと記憶しています
満男が飛び乗ってしまうと名古屋までノンストップである確率は高いです
東京駅をでて、有楽町、まだ広大な空き地の汐留、浜松町の浜側の光景、今の品川駅の手前の空き地
それは座席からみえる角度ではなく、デッキで立っている二人から見える角度での光景なのです
脳裏でプレイバックされるものと同一の映像で、フラッシュバックして胸が震えてしまいました
寅さんの見てきたような講釈の「東京駅、ベルが鳴る…」のとおり、あのタカタカタカと甲高い発車ブザーは、別れたくないと感情を高ぶらせて、ためらう背中を押す力があるのです
そんな深く心に刻みつけられる経験をしたからこそ泉ちゃんは、日田での父を幸せそうだと思えるように変わっていたのです
もはや別れてくれと相手の女性に言うことはできなくなっていたのです
満男の行動が、彼女の心を変えたのです
寅さんが礼子のラウンジに残していった黄色いバラの花束
花言葉は「愛の告白」、12本に見えたそのバラの数の意味はプロポーズです
12本のバラには、それぞれ「感謝、誠実、幸福、信頼、希望、愛情、情熱、真実、尊敬、栄光、努力、永遠」の意味が込められており、この全てを貴女に誓うという「ダズンローズ」というものだそうです
お正月、泉ちゃんがまたも突然満男の家にきています
2年連続です
満男を驚かせて喜ぶ顔が見たかったに違いありません
ラストシーンは、いつも通り初詣の客相手に商売する寅さんです
ロケ地を調べてみると、日田の亀都起神社だそうです
日田での良い思い出を、反芻したくて正月の商売を日田に思い定めて来たに違いありません
これこそ「寅次郎の休日」だったのです
しかしコロナ禍は残酷です
遠距離恋愛のカップルも、会いに行くこともできません
寅さんが商売の旅にもでれないのです
後妻(宮崎美子)と幸せそうにしている父親(寺尾聰) を見た後藤久美子は父親には何も言えなかった。 寅さんは後藤久美子の母親(夏木マリ)に惚れてしまう。 後藤久美子と寺尾聰の別離の瞬間は泣ける。
若い心には炎が燃えている。
「男はつらいよ」シリーズ第43作。
Huluで「HDリマスター版」を鑑賞。
本作から年一作ペースの公開となりました。
「男はつらいよ」から夏が無くなってしまいました…。
いよいよ、別れのときが近付いて来たんだなぁ…。
――
久し振りに夢のシーンでスタート!
ちょっと安心しました…。
若い心には炎が燃えている。
そこへ「恋」を投げ込めば、もう消すことは不可能…!
泉ちゃんが上京。舞い上がる満男(笑)
今は佐賀の親戚の元を離れ、名古屋で母親と暮らしているという…。東京へ来たのは、女をつくって出て行った父親を連れ戻すためだということで、満男も手伝うことにしました。ところが勤め先を既に退職していて、今はその女性と共に大分県の日田に移り住んでいるそうな…。
消沈の泉ちゃんでしたがさくらたちに説得され、名古屋に帰ることにしました。しかし、東京駅のホームで見送ろうとしていた満男に見せた切符の行き先はなんと博多! 諦め切れず、やっぱり日田に行こうとしていたのでした。咄嗟に新幹線に乗り込んだ満男、驚きながらもそれを嬉しく思う泉ちゃん…。ふたりの様子にほっこりしました。ここでも徳永英明!(笑)
一方、知らせを受けたさくらたちは大騒ぎ。ところが寅さんは別段驚くでも無く…。「そうなるだろうと思ってたよ」とばかりに、まるで見て来たかのように東京駅新幹線ホームの出来事を自慢のアリアで聴かせてくれるのでした…(笑) そこへ入れ違いに泉ちゃんの母・礼子が訪ねて来たことで、寅さんと一緒に日田へ急行するのでした。
日田で再会した父親は、恋人と慎ましくも幸せな生活を送っていました。その姿を見てしまうと「戻って来て」と言うことも出来ず、辛いけれども区切りを付けて帰ろうとしたところで、ふたりを探す寅さんと礼子とバッタリ遭遇して同じ旅館に泊まることになりました。その旅館での一夜を描くシーンが印象的でした。女の悲哀、男の恋情…。
満男と泉ちゃん―。
取り敢えずふたりの恋はそれほど進展しませんでしたが、その前途には揚々たるものが待っていそうな予感が…。しかし、一筋縄では行かないのが人生というものの恐ろしさよ…。
――
本作でまたもや名言が誕生しました。
「困ったことがあったら風に向かって俺の名前を呼べ…」
カッコ良過ぎるぜ、寅さん!(泣)
ラストの満男の哲学的モノローグ―幸せとは何ぞや?
人とは、幸せ求めてもがく生き物…。
寝台車での夏木マリの指の動きは「絹の靴下」を彷彿・・・間違いはあのとき生まれた~♪
平安時代には柴又なんてなかったと思うが、久しぶりの夢落ちスタートに満足。今回は泉(後藤久美子)が母娘を捨てて家を出た父親(寺尾聡)を説得しに行こうと旅をする物語。一旦は寅さんの説得によって母親(夏木マリ)の元へと帰ろうとするのだが、新幹線のホームに見送りにきた満男がその切符を見て思わず列車に飛び乗ってしまった。もう満男の寅さん化の始まりだ!
運悪く、夏木マリもくるまやへとやってきて、挨拶するところだったが、若い二人を追うために寅さんと一緒に大分日田まで旅をすることになった。周りは夏木マリの色っぽさのため寅さんを心配するのだが・・・やはり寝台車であることも危なげな雰囲気。前作ではゲイのライダー役だった笹野高史が父親の元部下役。思わず笑ってしまいます。
日田での祭りは男気のある山車を中心にした勇壮な練り歩き。そんな地方の町にひっそりと薬局経営をする宮崎美子が父親の愛人だったのだ。二人の幸せそうな雰囲気を見ていたら「帰ってきて」と言えなくなってしまう泉。大人の世界を理解し始める姿もいい。まだ高校三年生だよなぁ。
寅さんと泉のママ礼子も遅れて到着するが、すぐに若い二人と再会。連れ戻すことを諦めた様子に納得し、4人で温泉旅館に泊まることになった。ヒスパニックの女中さんは前作にも出てましたよね!
そんなこんなで、寅さんが恋することはなかった物語(若干、夫婦を演じていたが)。別れ際に満男に言う「困ったことがあったなら、風に向かって俺の名前を呼べ。おじさんはどこにいようと飛んできてやる」というのが名台詞となった。
若者二人の恋や作品的にはさほど進展しないが、幸せについて問い掛ける
シリーズ43作目。
OPの夢は、平安時代。月を見ながら詩を詠む平安貴族(寅さん)の元に、兄を探す女(さくら)が現れ…。
久々に“らしい”寅さんの夢。
晴れて大学生になった満男。が、ぐうたらな毎日。果ては一人暮らししたいとまで言い出し、顔を合わせる度には両親と喧嘩ばかり。
前作に続き、年頃の一人息子とその両親の問題抱える家族関係。
そんな時、泉が訪ねて来る。
両親と毎日喧嘩ばかりの満男だったが、泉の前では急にいい息子になる困ったくん。
今は母親と名古屋に住んでいる泉。東京に来たのは、離婚した父親の会いに。
父親の勤め先を訪ねるも、残念ながら父親はすでに退職。今一緒に暮らしている女性の故郷・大分に居るという。
落胆する泉だが、ちょうど帰ってきたおじちゃま=寅さんとも再会出来、名古屋に帰る事を決意する。
新幹線のホーム。泉は名古屋に帰らず、大分に父親に会いに行くという。母親とヨリを戻すよう説得する為に。
ドアが閉まる間際、満男も新幹線に飛び乗る。
尾崎豊の曲をバックに、照れ臭そうに嬉しそうに微笑み合う二人は、THE青春ラブストーリー!
前作に続いて、満男と泉のラブストーリー第2章。
満男が新幹線から電話を掛けて事情を話し、突然旅に出た若い二人にくるまや一同大心配!
が、寅さんは満男たちの味方。恋する若い二人に何の心配も無い!
そこへ、泉の母親・礼子が訪ねて来る。事情を聞くなり、心配する。
すると寅さんも、若い二人だけじゃ心配だからすぐ迎えに行こう!…と、いつもながら。
寅さんと礼子も寝台列車で大分へ。
これはこれで心配。
何故なら、泉の母・礼子はスナックのママで色っぽい美人さん。
演じるは、夏木マリ。前作でも顔出し程度で出演していたが、本作ではゴクミと共に母娘役でWマドンナ。
満男と泉は、泉の父親・一男に会う。
妻子を捨てて別の女性を選んだどんなに最低男かと思いきや、真面目そうで穏やか。
相手の女性も誠実そう。
泉の父親役に寺尾聰、相手の女性に宮崎美子。後に黒澤明の遺稿『雨あがる』でも夫婦役で共演。
幸せそうに暮らしている二人を見て、泉は何も言えず、別の意味でショックを受ける。
涙を流す泉を慰める満男。
その後二人は、迎えに来た寅さんと礼子と合流。
宿屋に一泊するが、礼子がお酒を飲み過ぎ、寅さんを「お父さん」と呼んだり、「本当に家族になっちゃおう!」と言い出す始末…。
夜遅く、ヒステリーを起こす礼子。慰める泉。
何故一男が別の女性を選んだか分からなくもないが、泉だけじゃなく、この母親も深く傷付いていたのだった…。
翌朝、泉母娘は一足先に発つ。バス出発直前、駆け付けた満男と別れの言葉を交わして。
話的には遠出した満男と泉の二人を寅さんと礼子が迎えに行くってだけで、さほど二組の恋は燃え上がらず進展せず。全体的にちとこじんまりとして、物足りなくも。
なかなか進展しない若者二人の恋だが、ラストの正月では再び再会。
泉の母親、泉の父親、さくらや寅さんら周囲を通じて問い掛ける、家族の在り方や幸せ。
最後にこの場をお借りして、先日からNHKでスタートした寅さんの少年時代を描いたTVドラマ『少年寅次郎』の簡易レビュー。
映画でミヤコ蝶々が演じた父の妾で産みの親・お菊が、“くるまや”に預ける所から始まる。
映画では台詞でのみ語られたろくでなしの実父、秀才だが身体の弱い兄。
おいちゃんおばちゃん、御前様の若かりし頃。
ファンならニヤリ必至のネタの数々、お馴染みの帝釈天や完全再現した“くるまや”を見ただけで感動。
でもやっぱり、少年寅次郎。よくぞ見付けた!
笑った四角い顔が渥美清を彷彿。
この令和時代に、THE昭和のガキ大将がよく居たもんだ…。
喧嘩して笑って泣いて、後に出会った多くのマドンナや人たちに愛情や人情や優しさを届ける寅さん。
その源は、育ての母親・光子の深い愛情あったからこそ。井上真央、好演!
第1話は可愛い妹さくら誕生、第2話は父の出兵~兄の死まで。
まだ2話しか見てないが、思ってた以上に面白い!
全5回。次も楽しみ♪
よかった
ゴクミのお母さんが夏木マリで、お父さんである寺尾聡の浮気相手が宮崎美子なら、そりゃあ宮崎美子がいいに決まっている。夏木マリに怒られたり泣かれたりする生活ではストレスがひどくて体を壊してしまう。
満男が大学生。いつの間にか自宅をリフォームしたのか玄関が引き戸だったのがドアになっていて、場所ももしかしたらちょっと江戸川寄りに変わっているかもしれない。
冒頭の寸劇、これぞ、男はつらいよ、のつくり。ゴクミの存在感、流石に...
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