「リリーのセリフ」男はつらいよ 寅次郎忘れな草 カルヴェロ1952llさんの映画レビュー(感想・評価)
リリーのセリフ
「惚れられたいんじゃないのよ、惚れたいの。そりゃ…あいろんな男と付き合ってきたわよ。
でもね…心から惚れたことなんか一度もないのよ
一生に一度でいい…、一人の男に、死ぬほど惚れて惚れて惚れ抜いてみたいわ。
振られたっていいの、振られて首つって死んだってあたしそれでも満足よ。……」
深くて重いいい台詞です。
追記 2021/12/30
あらためてこの台詞に感動し共感してレビューしようと思ったらもうしていたのだった
たいがいの人はモテるモテないとかを気にするものだと思いますが歳をとって思うのはどれだけ自分が惚れることが出来たのだろうか、身を焦がして悶え苦しむほどの恋をしたのだろうかって思うのです
思えば私はモテるモテないよりも寅さんのごとく惚れやすいというか一途で内気な若者でした
小3から高3まで好きで好きでたまらないのに「好き」とその一言が言えずに故郷を出てきたのですから寅さんの気持ちのはしっこくらいは分かるつもりです
あの時言えていたなら確実に私の人生は変わっていただろうな
心底惚れるって力がみなぎりどんな困難も乗り越えるほどの不思議な感覚になるものです
もしも、もしも渥美さんがまだ寅さんを続けていたのなら山田洋次監督はリリーさんとどんな未来を作ったのだろう
きっと幸せな笑いとケンカの絶えない二人を描いたんじゃないかな
そう思いたいです、相思相愛なのだから
コメントする