男はつらいよ 寅次郎忘れな草のレビュー・感想・評価
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夜来香♥
この映画に出ている演者は貧乏人の代表者でない。ピアノは持ってるだろ。
ガキの頃、夏に釧路に旅行した時に、釧路のホームレスと
意気投合した事がある。彼に『なぜ冬になると寒い所でホームレスなんかやってるのか』と聞くと『東京へ行く金がない』つて言っていた。
蒸気機関車が出てくるが、蒸気機関車は1975年で日本から消えて無くなる。
石炭で富国強兵に励み、
必要が無くなったものはバサバサ切っていく。それで温故知新でオブラートをかける。
それが出来るのは上流階級なのである。
なんか貧乏人を
ウマシカしてない?
りりィがの素性を解説すると消されるので、ここでは黙っておくが、こう言う日本であった。でも、今は良くなっているのだろうか。
【”寅さんって、いいね。何百編も惚れて・・。”浅丘ルリ子さん演じる母との確執など哀しみを抱えつつ、幸を求めるマドンナの姿がシリーズに更に深みを与えた、リリーが人気を博した事が良く分かる作品である。】
■資料によると、浅丘ルリ子さん演じるリリーは、シリーズ最多の4作に出演されているそうである。そんなことも知らないのか!とお叱りを受けそうだが、知らなかったのだから仕方がない。 だが、今作を観ると旅回りのキャバレー歌手のリリーが観客に受け入れられた事が何となく分かるのである。 それは、リリーと母との確執を直接描いて居たり、リリーが酔っ払ってとらやに押しかけたり、今までのマドンナとは明らかに違うキャラクターであるからだと思う。 そして、リリーはそんな境遇の中、何処か自分に似た所がある寅さんに惚れたのではないかと思うのである。 では、リリーが影あるだけの女性かと言うとそんな事は無く、明るく無邪気で、稚気があるとても魅力的な女性として描かれている事が、多くの寅さんファンの心を掴んだのではないかなと思った作品である。 <前作から、2作連続で寅さんが惚れられるパターンが続いたが、これも又良しである。 寅さんが珍しく北海道の酪農家で働くシーンも珍しく、北海道の雄大な風景も作品に趣を与えている作品である。>
この時既に美しくはない浅丘。
再々見。 喜劇と泣かせ両方の出来の良さと配合割合の正しさは本連作随一。 ガリガリ厚化粧でもう美しくはない浅丘と質素にまだまだ美しい倍賞の対比は意識的か。 フーテン同士は無理と知り全く惚れてはいない寅と浅丘の予めの距離感の哀切。 これが撮れた成功作。
昭和の人間ならこの人間模様わかると思う 理由じゃねぇんだよ その場...
昭和の人間ならこの人間模様わかると思う 理由じゃねぇんだよ その場の情景なんだよ 人間ってのは 頭で考えても埒が明かねぇ その場その場の人間模様 夕暮れの夕日に似た美しさっていうのかなぁ 今もこういう人情あふれる人が居たっていいんじゃねぇかな
リリー初登場作、インパクトあるな~
「男はつらいよシリーズ」を改めて第1作から見直しています。寅さんファンなら周知のとおりだと思いますが、全作品が5つ星ではないし、正直、空振り作品もあります。が、今作品は、上出来です。何回見ても若いころのサクラは可愛いし奇麗だなぁ~。子供の時は、おばさんにしか見えなかったのに年を取って見ると何で変わるのかなぁ?ラストの寅さんの財布にお金を入れるシーンは泣けた。。それと、後に欠かせないキャラになるリリーはやっぱりいいね!美しいし、インパクトが強い。
一億総中流を目指した真っ只中
昭和40年代後半の世相を茶の間でぶちまける! たこ社長は気分転換に寅さんをゴルフに誘う。 何が中流で何が上流なのか。 そんな事はどうでもよく、40歳を過ぎようかと言う寅さんの自由さは羨ましい限りだろう。 しかしそれでは立ち行かない事も事実。 金もなく仕事も適当に、衝動的に旅に出てしまう寅さん。 上野駅に追いかけてきたさくらが健気で、寅さんの頭をはたきたくなる! 「もう少しお金持ってくればよかったね😞」 なんて事を妹に言わせるんだ! ええ加減しっかりせんかい! と怒りを少し覚えても、他で見せる寅さんの人柄を考えると振り上げた拳を下ろしてしまう。 でないとこの映画は永遠に成立しない😅
・とらやで法要。死んだのは誰?からの騒動。 ・ピアノ事件。こりゃ寅...
・とらやで法要。死んだのは誰?からの騒動。 ・ピアノ事件。こりゃ寅が悪いわな。 ・さくら、北海道へ。なぜ?大爆笑。 今回はなんといってもリリー初見参。その存在がなんとも哀愁漂う。ラスト、そうなるんだ、びっくり。今後の展開を先に知ってるだけに本当驚いた。毒蝮!(笑) 旅立つ寅を見送るさくらの愛情。「男はつらいよ」の私のレビューはたいてい最後はこれで締めとなる。 こんな妹、欲しかった!(笑)
ドサ回りの三流歌手だったリリーが終劇15分前に意外な姿で登場する。この『男はつらいよ』シリーズの第11作目は笑えるシーンが多くあった。
BSテレビ東京で映画「男はつらいよ 寅次郎忘れな草」を見た。 1973年製作。 倍賞千恵子がやっぱりキレイ。 マドンナは浅丘ルリ子。出身地は中国の長春らしい。 長春市は、中華人民共和国吉林省に位置する副省級市で同省の省都。市区人口約438万人・総戸籍人口約749万人。吉林省政府が所在し、省内の政治、経済、文化の中心地となっている。1932年から1945年までは満洲国の首都とされ、新京と呼ばれた。 ウィキペディア 北海道で偶然リリー(浅丘ルリ子)と出会った寅さん。 また寅さんと会いたいと思ったリリーと柴又で再会。 浅丘ルリ子が寅屋を訪ねてきた時に、おいちゃん(松村達雄)の 「いい女だなあ」というセリフがある。 確かにキレイだ。 寅さんと寅屋の人びとに温かくもてなされたリリーは、そうした家庭環境に恵まれている寅さんをうらやましく感じるとともに、「あたしの初恋の人、寅さんじゃないかしらね」と発言する。 ドサ回りの三流歌手だったリリーが終劇15分前に意外な姿で登場する。 上映時間は99分 この『男はつらいよ』シリーズの第11作目は笑えるシーンが多くあった。 満足度は5点満点で5点☆☆☆☆☆です。
リリーは最高のマドンナ
Amazon Primeで鑑賞。 やっぱり、リリーは最高のマドンナです。 リリーはおんな寅さん。寅さんにはリリーがいないと。 99分が短く感じる程、リリーとの関係は他のマドンナとは全く違いますね。 そして、さくらが何より寅さんを想っていることがヒシヒシと伝わってきます。
あーあ、どっか広い所へいきたいなあ
今日は2020年5月4日です コロナウイルス禍は収まらず 今夕、首相が緊急事態宣言を5月末まで伸ばすと声明するそうです あーあ、どっか広い所へいきたいなあ どこまでも、どこまでもずーっと地平線のつながっているような 序盤で博が寝転がってひとりごちるのと同じ気分です 網走は、札幌から特急で当時は確か6時間かかる最果ての街です その網走駅から釧路に向かう釧網線という単線のローカル線がでています 1両だけのディーゼルカーに乗り換えて網走駅をでると、寅さんとリリーがであった漁港が右手の車窓から見えます 家並みもすぐに途切れて20分ほど何も無い野原と浜辺の間をガタゴト進むと夏場の観光シーズンだけ臨時停車する原生花園駅という無人駅に着きます 何もないホームの右手は真っ青なオホーツク海の丸い水平線です 左手はどこまでもどこまでもずーっと地平線の続く湿原が広がっています シーズンならその湿原に花が一面に咲いています 序盤のロケ地はそこではないようですがその光景を思い出しました とても良く似ています きっとこの近くなのでしょう 仕事にも煮詰まって、毎日残業して夜遅くアパートに帰ってきて、朝また会社に出て、それを毎日繰り返しているだけ 一体自分の人生って何だろう? そんな気分になって行くところです 寅さんの気分、リリーさんの気分が良く分かります そんな地平線を見てみたら、都会のことなんかどうでも良いいことと思えるものです リリーさんこそは寅さんの本当のマドンナ 男はつらいよの物語の本線と言えると思います 本作はリリーさんとの慣れ染めのお話です 水原くんとめぐみちゃんの恋の始まりのエピソードが、二人の相似形として描かれる脚本が見事です 忘れな草の花言葉は「真実の愛」、「私を忘れないで」 その忘れな草の鉢は恋人のように仲良く二つ並んでいるのです リリーさんはその忘れな草の青い小さな花がいっぱいの鉢植えを取り上げてしみじみと見つめるのです そして結局、寅さんはまた地平線を見たくなってしまうのです コロナウイルス禍が夏には収まって、あの原生花園駅をまた訪れてみたいものです
似た者同士の機微
"男はつらいよ" シリーズ第11作。
Huluで鑑賞。
リリーが初登場。売れない歌手で、旅先のキャバレーで歌う日々。寅さんとは網走で意気投合し、あぶくのような人生―似た境遇だからか少し話しただけで共感し合うのでした。
つかず離れずのような関係のふたり。お互い想い合っているのは、分かっているだろうに。これが大人の心の機微と云うヤツなのかもしれない。こりゃ再登場するわけだわなぁ…
[以降の鑑賞記録]
2020/02/16:Blu-ray(4Kデジタル修復版)
2023/09/01:Blu-ray(4Kデジタル修復版)
※修正(2023/09/01)
リリーさん初登場♪
音楽が『太陽がいっぱい』を想像させてくれた。網走まで旅に出て倒産したレコード店のレコードもさっぱり売れずにいたところへ、夜汽車で見かけたリリーが話しかけてくれるのです。同じフーテンという言葉を使ったりして似たところがある寅さんとリリー。東京での再会もやっぱりリリーの方が寅さんに惚れかけていたに違いない。「私の初恋の人は寅さん・・・」というシーンに思わず頑張れ!と言いたくなったりもする。 ピアノが欲しいからと、おもちゃのピアノを買ったりするエピソード。網走で酪農業者でのアルバイトも2日目に倒れてしまうほど体力のなかった寅さん。印刷屋の水原とめぐみのはっきりしない恋愛など、印象的なエピソードが多いのだ。“恋人”と言ったことから泣き出すめぐみなんてのは純情すぎるけど、いつも会いに来てるんだからおかしいといえばおかしい。 最後にリリー歌手を辞めて、すし屋の旦那(毒蝮)と所帯をもつ。「本当は寅さんが好きだったのよ」などとさくらに伝えるのも、後悔先に立たず。 労働しろよ!など、高度成長期も一段落した「一億総中流」も意識した脚本。本当に豊かになったのか?と小さな議論も巻き起こるが、やっぱり寅さんみたいないい人が本当の上流だよね~とオチがついていた。持ち上げすぎ!それならリリーと寅さん、くっつけんかい!とも言いたくなってくる。
運命のマドンナ
シリーズ11作目。
マドンナにいよいよ、浅丘ルリ子演じるリリーが登場!
通算最多となる4回、年末公開の新作にも出演。
シリーズ屈指の名マドンナ、寅さん永遠の恋人!
運命の出会いは、旅の空の北海道。
夜行列車の中で、車窓の景色を眺めながら涙をひと筋流す女が気になる寅さん。
売をしてると、その女が声を掛けてくる。
初めて会った時から、二人は自然と意気投合。
寄り添い合うかのように、お互いの身の上話に。
女の名は、リリー。
流れの歌手で、各地のキャバレーなどを回っているという、聞けば似たような旅暮らし。
一度は別れるが、暫くしてリリーがとらやを訪ねてくる。
とらや一同ともすっかり打ち解ける。
寅さんともとらや一同ともこれから長い付き合いになると思うと、感慨深いものがある。この時、ほっぺにチューされたまだ幼い満男はその後成長して再会、お世話になる。(48作目で)
性格は明るく、フレンドリー。
今の言葉で言うと、ハンサム・ウーマン。
気も強く、後の作品になるが、寅さんと口喧嘩したって敗けはせず、逆に言いくるめてしまうほど。
恋も多い。
「惚れられたいんじゃなく、惚れたい」…リリーの名台詞の一つ。
まさしく、女寅さん!
とにかく、浅丘ルリ子が魅力的。いい女。カッコいい。
そこに尽きる!
本作はリリーの事だけでレビューが書けてしまいそうだが、それ以外でも結構見所あり。
冒頭の柴又帰り。ちょうど父親の法事中。その最中とらや一同を笑わせ、御前様から大目玉。(無論、その後大喧嘩)
満男の為にピアノが欲しいというさくら。寅さんが買ってきてやるが、おもちゃのピアノと勘違い。皆、寅さんに気を遣うも、またまたタコ社長が余計な一言を…。
旅先の北海道で、牧場の仕事を手伝う事になった寅さん。体力には自身あると言いながら、僅か一日でダウン。牧場の家族が心配してとらやに便りを送り、さくらが迎えに行く…という珍しいパターン。
人の幸せ度合いについて談義。世の中には、いい生活はしているが最低の人間も居れば、生活は貧しいが善き人間も居る。寅さんも人並みの生活なんてしてないが、それ以上のものを持っている。すると寅さんは、さしずめ上流階級…?
では、リリーは…?
寅さんと似ているが、決定的に違う点もある。
寅さんには帰る家があり、帰りを迎えてくれる家族が居るが、リリーにはそれが無い。
母親が居るが、仲は険悪。狭く、ボロいアパートの一室の借り暮らし。
実は仕事も嫌な事ばかり。
ある日の夜遅く、べろんべろんに酔っ払ってとらやにやって来る。
何もかも嫌になって、全部投げ出して旅に出たい。
なだめる寅さん。
旅暮らしの女の悲哀。本音。
喧嘩となり、リリーとはそれっきり。
リリーは幸せになれない女なのか…?
リリーの幸せを願い、寅さんもまた旅に出る。
寅さんの願い通り、リリーは人並みの幸せを手に入れた。
変わらぬ旅暮らしの寅さん。
それぞれの道を歩んだかと思いきや、その後二人は何度も何度も巡り合う事になる。
とてもよかった
ベストパートナーと呼ばれるマドンナ、リリーの登場で、どんな女のかと思ったらシャブ中のような荒んだ風貌で驚いた。しかしそんな凄みのある彼女もとらやにすんなり馴染んで食卓を囲み、寝泊まりしていくのだからとらやは懐が深い。港で寅さんと、浮き草のような家業の儚さをあぶくに例えて語る場面が素晴らしかった。
リリーのセリフ
「惚れられたいんじゃないのよ、惚れたいの。そりゃ…あいろんな男と付き合ってきたわよ。 でもね…心から惚れたことなんか一度もないのよ 一生に一度でいい…、一人の男に、死ぬほど惚れて惚れて惚れ抜いてみたいわ。 振られたっていいの、振られて首つって死んだってあたしそれでも満足よ。……」 深くて重いいい台詞です。 追記 2021/12/30 あらためてこの台詞に感動し共感してレビューしようと思ったらもうしていたのだった たいがいの人はモテるモテないとかを気にするものだと思いますが歳をとって思うのはどれだけ自分が惚れることが出来たのだろうか、身を焦がして悶え苦しむほどの恋をしたのだろうかって思うのです 思えば私はモテるモテないよりも寅さんのごとく惚れやすいというか一途で内気な若者でした 小3から高3まで好きで好きでたまらないのに「好き」とその一言が言えずに故郷を出てきたのですから寅さんの気持ちのはしっこくらいは分かるつもりです あの時言えていたなら確実に私の人生は変わっていただろうな 心底惚れるって力がみなぎりどんな困難も乗り越えるほどの不思議な感覚になるものです もしも、もしも渥美さんがまだ寅さんを続けていたのなら山田洋次監督はリリーさんとどんな未来を作ったのだろう きっと幸せな笑いとケンカの絶えない二人を描いたんじゃないかな そう思いたいです、相思相愛なのだから
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