男の紋章 風雲双つ竜

劇場公開日:

解説

「続男の紋章」の甲斐久尊がオリジナル・シナリオを執筆、「続男の紋章」の松尾昭典が監督した、仁侠もの。撮影もコンビの岩佐一泉。

1963年製作/91分/日本
原題:The Fight of the Gamblers
配給:日活
劇場公開日:1963年12月25日

ストーリー

父庄三郎の仇敵、斎賀の親分を斬って、自責の念にかられる竜次は、頼山寺にこもって精神修養を始めた。同じ修業者深宮との静かな生活は、竜次に行動を反省させる機会を作った。竜次のこの行方を知っているのは、村田きよと信承寺の住職だけだった。竜次を心配する晴子は、大島組に戻り、かいがいしく乾分の世話をやいていた。竜次の弟分の辰は、夜店をしながら、竜次の行方を追っていた。また、斎賀の弟行友も竜次を探していた。流れ流れて温泉町に来た辰は、今では枕芸者におちぶれた絹江に会い、彼女から、竜次は頼山寺にいることを聞いた。冷たいとなじる辰と絹江の言葉もむなしく、竜次は、ガンと組へは帰らぬと言い張った。その頃、村田の親分は、大工場の建設の入札を、関東一円の親分を向うにまわして落札したが、これを地元の井沢組は、よしとせずいやがらせを続けた。頼山寺にいた竜次も、いたたまれず、母きよを救うため下山した。母のもとへ走ろうとする竜次に、大島組の乾分達が助っ人として加わった。あくどい井沢組のやり方にカッとした乾分の作次と辰は、井沢組の三人を斬った。うなだれる二人をつれて竜次は自首したそんなある日、仲裁役を買って出た加賀爪と乾分は、井沢の手で惨殺された。怒った竜次は、ついに挙銃を懐に井沢の家に向ったが、それをとめようとした、きよは、井沢の刺客に射たれた。単身敵陣に乗りこんだ竜次は、「一切工事の邪魔をせぬ」と誓約書をとり、銃声の中、母の待つ病院に入った。「私の手術はお前がやっておくれ」すがる母に、メスをもつ竜次の手がふるえた。医術を捨てて四年、今重症の母を前に、竜次の双竜の紋章が竜次の人生をくっきりと浮き彫りにしていた。

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