劇場公開日 2022年10月28日

「戦争映画でもアクション映画でもありません。」王立宇宙軍 オネアミスの翼 よしさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0戦争映画でもアクション映画でもありません。

2020年6月2日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

架空の世界。初の宇宙飛行に挑む宇宙軍兵士の物語。

エヴァを世に送り出したガイナックスの初作品です。当時、最初に鑑賞した際には「面白くない」と感じたのですが、2回目鑑賞した際には「味わい深い秀作」と感じた作品でした。
宇宙軍が出て来ますが、戦争映画でもアクション映画でもありません。宇宙に挑む兵士の苦悩、迷い、そして精神の再生を描きます。ぐうたらな主人公の対比として、信心深い少女を登場させることで、効果的に無理なく再生ストーリーを描きます。
そして、主人公の悩みが深い分、クライマックスのカタルシスが深まります。
大人も楽しめる作品は当時も多くありましたが、大人が楽しめる作品はこの作品が初めてだったように思います。
正直、地味な作品ですし、エンディングがやや諄く感じたので評点は4にしましたが、未鑑賞の方はぜひ一度鑑賞して欲しい秀作だと思います。

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よし