喜劇 駅前弁天
劇場公開日:1966年1月15日
解説
「喜劇 駅前大学」の長瀬喜伴がシナリオを執筆、コンビの佐伯幸三が監督した“駅前”シリーズ第十四作目。撮影は「あんま太平記」の黒田徳三。
1966年製作/94分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1966年1月15日
ストーリー
諏訪湖のほとりの名物手打そば屋森田徳之助と駅前ハイヤーの社長伴野孫作、それに美容院の亭主三井三平は戦時中この近くのベテー陣地で敵機と戦った戦友同士。あれから二十年、勇ましく国土防衛に尽した三人も今では対女房作戦に忙しい中古亭主。徳之助は妻の圭子の目をごまかし、東京支店に出張しては美人ホステス菊子とお楽しみ。孫作は妻の京子の目を盗み土地のゴルフ芸者染子を目の色を変えて追いかけ廻していたが、三平だけはグラマー女房藤子の尻にひかれっ放し。また圭子の弟次郎は、そば屋の出前持をしながら珍案オルゴールの研究かたわら美人事務員由美とちゃっかり婚約する器用な男。そんな中で、徳之助はワカサギを釣っては、せっせと東京の菊子のところにつけとどけ、孫作も染子にせがまれてゴルフ道具を買ったり、この土地恒例のミス弁天コンテストに、前例を破り芸者の参加を認めさせる始末。折も折、町の青年婦人会のコーラスグループがバス旅行を催し、これに参加した京子がこの町に赴任してきたハンサム・ボーイ高田先生を独占しようと大ハッスル。すっかり頭にきた藤子は三平から聞いた染子への浮気をばらしてしまい、孫作はさんざ油をしぼられてしまった。一方の徳之助も家へ掃ってみると、菊子が亭主と称する南郷を連れ、慰謝料をよこせと乗りこんできた。が危機一髪、そこへ南郷の先輩次郎が来あわせ、南郷の弱味をにぎる次郎の機転で、騒ぎは無事治まった。やがて開かれたミス弁天コンテストには由美が晴れて選ばれ、諏訪湖のほとりは、華やかなざわめきにつつまれた。