うる星やつら3 リメンバー・マイ・ラブのレビュー・感想・評価

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2.5ウチとダーリンは運命の赤い糸だっちゃ!

2019年2月16日
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鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

『うる星やつら』の映画は質の差が激しい。
画のクオリティーの事ではない。画だけで言ったらクオリティーはなかなか高い。
人それぞれ好みはあるだろうが、作品そのものや中身なんだな…。
1作目はまずまずの快作、2作目は押井の才が爆発した独創的な傑作だったが、5作目は除くとして、この3作目からは…。

友引町に新しく開園した“友引メルヘンランド”。
何処か不可思議な園内で、魔術師の少年・ルウによって、あたるはピンクのカバの姿に変えられてしまう…!

『うる星やつら』版『ふしぎの国のアリス』と言った感じで、ファンタジー色が強い。
雰囲気や世界観、明らかに『ふしぎの国の国』と思わせる描写もあり、ユニーク。
今回はこのファンタジー路線かと思いきや、主軸として描かれるのは…

あたるを元の姿に戻そうとルウと対するラム。が、異空間に閉じ込められてしまう。
帰って来ないラムに、あたるはカバになった自分を見捨てたと勘違いして…。

冒頭のしのぶの“運命の赤い糸”の話が示すように、ラムとあたるのラブストーリー。
カバになってもあたるを想い続け、救おうと奔走するラム。
やがてあたるは元の姿に戻り、鬼の居ぬ間にガールハントに張り切るが、楽しくない。
今までガールハントが楽しかったのは…。
その胸中には…。
ルウの魔法の師である女性・ラーラと共に、あたるはラムの救出に向かう…。
ラムとあたるに次々と降りかかる試練。
二人は時の流れを、姿を変えられてしまうが、それでも何度でも何度でも巡り合う。
“ラム”と“あたる”として巡り合う前から結ばれていた、“運命の赤い糸”。
まさに、二人の愛が試される。

ラムが居なくなった友引町は火のきえた寂しさ。
あたるがガールハントして、ラムが天罰電撃ビリビリして、個性あり過ぎる皆が居て…。
ドタバタだけど、そんな騒々しい日々こそ楽しい。
ラムとあたるのラブストーリーと、『うる星やつら』的普遍的な日常。

それらは悪くないのに、今一つ面白味に欠ける。加えて、
事件の発端は冒頭の魔女の呪い…かと思ったら、性格にはそうではない。
それを利用したルウのラムへの恋慕。
その理由付けや、ルウの意外な素性は唐突過ぎ。
所々釈然としない点が多々。

また、全体的に前作『~ビューティフル・ドリーマー』の影響色濃い。
それに続けとした挙げ句、作品自体が迷走。
それでもまだ本作は見れる方であった。

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近大