劇場公開日 2024年1月5日

「今見ると・・・・」さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち ヤナコさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5今見ると・・・・

2024年1月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

小学生の頃、リアルタイムで見て感動し今でも記憶に残る作品です。
その後テレビ放送は見た記憶があるのですが、不思議とレンタルビデオやサブスクなどでは見ることなく現在にいたり「4Kリバイバル上映」で何十年ぶりの再視聴です。

大人になって見たことで「ストーリーの雑さ」に注目が行ってしまい、正直テンションダウンしました。

・軍規違反をしては駄目でしょう。
・その軍規違反だって、あれだけの大人数の乗組員が乗艦するならば絶対にバレるでしょう。
・軍規違反をしたのに、有耶無耶にするのは規律が保てないでしょう。
・雪との結婚設定は、不必要かな・・・・・「地球の危機>結婚」からの古代の行動だけど、核となる「地球の危機」は当初何の根拠も無いテレサのメッセージを受けてのこと。結果論として地球は危機になったけど・・・・・森雪視点で見たら、とても不憫で可愛そうに感じてしまう。
・デスラーとの対戦で相当ダメージを受けているところでの、白色彗星&都市帝国での追加ダメージの整合性が、だいぶ大まかかと。
・超巨大戦艦への特攻前の沖田艦長の言葉(玉砕特攻のすすめ)が、今の時代にそぐわない・・・・・
・一番酷いのは最後のメッセージ・・・・子供の頃はあれがぶっ刺さったけど、結果的にヤマトも古代も、沖田艦長も復活するので・・・・・

普通に白色彗星の接近をキャッチして、アンドロメダ筆頭とする最新戦艦で歯が立たず、そこでヤマト発進というプロットでは駄目だったのかな????

大人になったからこそ「戦艦を動かし、作戦行動を取るためには規律で鍛え上げられた乗組員達の練度が必要」なことを理解しているので「アニメ(ファンタジー)」であることを差し置いてストーリーの強引さにテンションが下がりました。とはいえ、時代の流れがありますからね。当時であれだけの迫力ある画を手書きで制作されているのは、驚愕です。
それとこの映画公開後のアニメ界全体の進歩、進化から比較するのは無粋なのだと思いつつも「機動戦士ガンダム(初代)」の劇場三部作と比較をすると、ガンダムは全く色褪せなずに楽しめるのは、やはりストーリーがしっかりしているからなのではと思います。(例えば軍規違反に関しては、リアルではなくともポイントを抑えて描かれている、ホワイトベースクルーは玉砕は選択しなかった等)

ただ、当時の制作技術、音楽、声優さんの演技などの「熱量」は今も全く色褪せずハイクオリティーだと感じました。

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ヤナコ