「作品評価としては落とさざるを得ず、申し訳ない」さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち たろっとさんの映画レビュー(感想・評価)
作品評価としては落とさざるを得ず、申し訳ない
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リバイバル上映に大感謝。文化とはかくあるべき。実現した関係各位に敬意を表します。
当時小学生高学年、徹夜で初日に鑑賞。ものすごい衝撃を受けた。その時の自分なら星5。
しかし
ノスタルジー抜きで冷徹に映画作品として点数をつけるなら、星1。素晴らしいメカデザイン、楽曲、作画、声優で加点しての星1.5。
自分の原点となる作品故、辛辣な低評価をあえて残すことを許してほしい。
一作目TV版は26話への短縮を含めて、現代の視点でも傑作と考える。
対して、さらばは脚本が余りにも酷い。
ほぼ全てのキャラが「殺して泣かす」ためのコマにしかなっていない。特攻云々の問題ではなく、一作目で彫り込んだキャラクターたちを碌な描写もなく捨てることで泣かせる、雰囲気だけで作ったような作品を、この歳になるとどうしても評価できない。
恐らくはプロデューサーが雰囲気だけを求め、商業監督を呼んで作らせたのが原因だろうか。
雰囲気作りのために遅刻する島、死ぬ時の雰囲気作りで何故かいい奴っぽくなるデスラー、メソメソし過ぎな森雪、行動原理が謎で鬼畜過ぎるテレサ。などなど。
当時、松本先生が嘆いていた意味が、今ならよくわかる。
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