「愛しさと切なさと」さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち サリ夫さんの映画レビュー(感想・評価)
愛しさと切なさと
おそらく初公開時以来の劇場での鑑賞でした。
とはいえストーリーは大体覚えているので、このエピソードなら1時間半ちょっとくらいかと思っていましたが、堂々の2時間余裕越え、しかし退屈なシーンは一切なく、お尻や腰の痛みも気にならずのめり込めました。
絵と音、そして丁寧な演出が素晴らしい!
どのシーンの絵もクオリティ高く、また一枚絵の如く構図がやたらカッコいい!キャラも破綻なく高いクオリティのなか、安彦さんが描いたと思われるシーンは少し丸みがあったり今や神クラスのアニメーターさんの魅力も堪能させていただきました。
絵のうまさをしっかり見せてくれる間が差し込まれた演出も今や新鮮で、シーンの前後にしっかり高揚感と余韻を感じさせる尺があり、より印象に残す絵作りに感服します。
キャラクターの見せ場も、やはり近年のリメイクで違和感のあった真田さんの熱い漢ぶりが特にカッコよかったです☺️
エンドテロップにクレジットされてる作画神達の少なさに驚愕しますが、おそらくノンクレジットで幾人も達人が関わってるであろうとは今ならわかります、金田さんとか(笑)
音楽の方も言うまでもなく素晴らしく、絵作りと同じく劇伴曲の良さが伝わる尺がシーンシーンに取られており、絵と音のシンクロが際立ってます。
記憶より長い上映時間とはこの尺に起因してたのかも。
唯一不満…と言うほどではないけど、名シーンと言われる都市帝国出現時のあのBGMは、公開時耳を劈くような圧倒的な大音量の印象を持っていたため、控えめに聞こえた今回やや迫力を欠いたかな…といった程度です。
沢田研二の名曲のあと例のポエムに少し吹きそうになりましたが、当時はアレで涙がとまらなかったハズ…後の経緯を知っている今だからこそとは言え純粋に見れなくなってしまったこと、たどって来たその後の歴史を思い起こし少しの切なさも感じました。
総じてたいへん満足でしたが、今度はぜひ音声をチューニングした爆音上映を期待します✨
最後に…せっかくの名作、プロモーションもちょっと頑張ってほしく思います😩