「高校生の思い出が蘇る」さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち Basieさんの映画レビュー(感想・評価)
高校生の思い出が蘇る
劇場版「宇宙戦艦ヤマト」は、中学生の時に内緒で塾をサボって観に行きました。
(お父さん、お母さんゴメンナサイ)
「さらば宇宙戦艦ヤマト」は、高校生の時に今は亡き新宿コマ劇場隣りの新宿プラザ劇場の超ドでかいスクリーンの最前列で首を常にほぼ70度に傾けて見上げて観たのが最初です。
初見の感想は、作品に対するよりも首が痛い思い出しか残っていませんw
当然全画面を見渡すことはできず、視界に入った記憶は土星海戦の超大型空母という体たらく。
後日、新宿東映や新宿東急の大スクリーンを渡り歩いたため、全容を楽しむことはできましたが、今回の新宿ピカデリーでの上映は正直スケールダウンを感じざるを得ませんでした。
でも、このシネコン時代に映画館で思い出の作品を観られたことは感謝です。
ただ、隣のスクリーンで「グランツーリスモ」のライブ音響上映をほぼかぶる時間帯でやっていたため、静かなシーンでズンッズンッ重低音が響いてきたのが残念でなりませんでした。(初っ端の彗星が現れる静寂なシーンで既にズンッでした)
新宿ピカデリーさん、もちっと配慮をお願いします。
さて、改めて本作の感想です。
東映動画が参加したため、全体的な作画が前作に比べかなりクオリティアップした本作ですが、所々に破綻が見られるのはご愛敬ですね。
前作のヒットで企画に上がったことを考えると、よく短期間で作り上げたものだと感心します。
今回は4K上映ですが、映像が鮮明になった分、セル画の塗りムラ(特に肌色)が気になってしまいました。
音響は4K「宇宙戦艦ヤマト」と同様、素晴らしい出来です。音だけで十分楽しめます。
ストーリーはよく言えばスピード感があり、悪く言えば説明不足と言った感じですが、万人向けの分かりやすい展開です。
少なくとも2202のへんてこりんなリメイクより余程好感が持てます。
ツッコミどころは満載ですが、ミーくんが酒を舐めてる時点で漫画なのですから、あーだこーだ言わずに漫画映画として楽しむのが1番かなと個人的には思います。
ただ、ラストのテレサと逝くシーンは今観てもモヤモヤするので、「ヤマト2」のようなテレサのみが特攻する方が納得感はありますね。
高校生の時の古き良き思い出の作品。
もう1回観に行こうと思っています。