劇場公開日 2023年12月8日

「アニメブームの​原点が4Kリマスターで劇場公開!」宇宙戦艦ヤマト ITOYAさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0アニメブームの​原点が4Kリマスターで劇場公開!

2023年12月9日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

西暦2199年、地球はガミラス帝国による侵略で滅亡の危機を迎えていた。
ある日、14万8000光年の彼方、大マゼラン星雲のイスカンダル星から「放射能除去装置 コスモクリーナーDを取りに来るように」というメッセージとともに、ワープ航法を可能にする波動エンジンの設計図が届く。
地球防衛軍は、第二次世界大戦中に建造された浮沈戦艦大和をもとに造られた、残されたただ一隻の宇宙戦艦「ヤマト」に波動エンジンを搭載。
沖田艦長以下乗組員たちは、ヤマトに乗り、イスカンダルへの長い旅に出る。
放射能汚染で人類が滅亡するまで、あと365日。
残された日は、あと365日しかないのだ。

現在のアニメブームの​原点が4Kリマスターで劇場公開!!
それまで「まんが」「こども」ジャンルだったアニメーション作品を「アニメ」として大ブームを起こした革命的作品です。
「ガンダム」「ルパン」同様、本放映時には低視聴率、打ち切りも、再放送で爆発的な人気を獲得。
この劇場版で爆発的な「アニメブーム」を巻き起こしました!
「アニメージュ」(創刊号表紙は「さらばヤマト」)「アニメディア」「マイアニメ」「アニメック」他アニメ雑誌も次々に創刊しました。

戦艦大和をベースにした「宇宙戦艦ヤマト」をはじめ優れたメカデザイン、世界観、登場人物、主題歌と音楽、地球滅亡に向けてのカウントダウンによるストーリー構成など、構成するすべての要素について、当時のアニメとしては画期的なレベルでした。

基本的には、テレビ作品を編集してつなげた総集編です。
カットによってはコスモタイガーと間違えてかわりにコスモゼロが何機もいたり、ドックに帰還する宇宙戦艦が地表の厚みの中に隠れていったり(観た人にしか伝わらない…)、有名なミスシーンがそのまま観れます。
また、劇場初上映時には、上映時間の関係から、イスカンダル星での古代進の兄、守やスターシャのエピソードや終盤の展開が大幅に変更されていて、観客はみんな劇場でとっても驚きましたが、本劇場版はスカンダル星の話は、テレビシリーズに沿った展開になってます。(終盤の一波乱はカットのまま)

初上映版が観たかったなぁ。(一部の円盤の特典映像としては観られます。)

ITOYA
kazzさんのコメント
2024年3月5日

あのラストこそが、ヤマトの伝説なんですけどね。
リアリティのないファンタジーですが、老いた沖田が死に、雪を蘇らせる…

リバイバルを劇場で見たかったのですが、見に行けませんでした。残念です。

私はTVシリーズの初回放送に釘付けでしたが、クラスの友達は殆ど見てませんでしたね。
「地球滅亡まで後365日」から、最初の何回かは毎週1日づつ減って行くので、7年続くのか!?ってワクワクしたものです。

kazz
キングオ-バ-さんのコメント
2023年12月10日

ご報告ありがとうございます。

やはり、「生存バージョン」の上映でしたか。

以下は、ウキペディアの後付け情報で知ったのですが、初回劇場上映された「死亡バージョン」のリメイク部分は35mmではなく16mmで製作されたとのことです。

テレビシリーズ終了後に「宇宙戦艦ヤマト」の総集編を16mmのレンタルフィルムで制作する企画があり、その際、一部リメイクすることになり、リメイク部分は16mmで制作されたそうです。

その後の人気沸騰により、急遽、劇場公開することが決まり、リメイクされた部分を採用して再編集し「劇場版宇宙戦艦ヤマト」(スターシャ死亡バージョン)が完成したわけです。

したがって、リメイク部分の画質は、他の部分より荒いわけですが、
昔、初回の劇場公開時に観たときは、特に気になりませんでした。

今、改めてDVDの特典映像でチェックしてみたら、若干、映像粒子が荒いような気もします。

今回のリバイバル上映は、4Kリマスター版とのことなので、もし「死亡バージョン」だった場合、16mmフィルムの原版を、4Kリマスター処理したらどこまで奇麗になるのか、興味があったのですが、残念です。

やはり、マニア受けするリスキーな上映より、一般受けする無難な上映を選んだということですね。

商業上映でなので、仕方のないことですね。

キングオ-バ-