劇場公開日 2023年12月8日

「宇宙モノの先駆けとしてはよい作品だと思います」宇宙戦艦ヤマト ふーてんふーてんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0宇宙モノの先駆けとしてはよい作品だと思います

2022年10月16日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

有名作品ながらちゃんと見た記憶がないので改めて鑑賞しました。
1977年という時代に、宇宙を舞台としたアニメの先駆けだったと思うし、その後のガンダム等への影響も多大だったんだろうなと想像します。
ただ、総集編の映画のようなので、途中のはなしの部分が端折られていて、ストーリ性の理解はちょっと難しかったかもしれません。あと気づいたところ。
・ヤマトのクルーで女性は森雪のみの模様。おとこばっかの職場でいろいろたいへんだったろうな。
・沖田艦長が早々に病に侵されて指揮をとることができず離脱。なぜあれほど人望があるのか描き切れず。
・ヤマトは致命的と思われる攻撃を何度も受け、補給や修理も受けられないはずなのに、映画では秒で補修され航海を続ける。
・森雪が急に右腕をけがしている。
・沖田艦長は最後はどうなった?(テレビ版ではどうなったのか知りたい)
等々

ふーてんふーてん
キングオ-バ-さんのコメント
2023年12月9日

ご不明な点、説明します。

※ヤマトの女性クルーは森雪だけではありません。ワンカットですが、他の女性クルーが映っているカットがあります。森雪と同じ「生活班」のコスチュームを着ています。

※沖田艦長の人望について、テレビシリーズでは、回想シーンで若干触れられています。でも、「描き切った」と言えるかどうかは微妙ですね。

※ヤマトは航海中に、真田工場長の指揮下で、その都度修理をしています。(描写あり)
修理資源の補給については、具体的な描写はありませんが、食糧の補給については、ビーメラ星に食糧補給に立ち寄る話(16話)があるので、普通に考えて同時に鉱物資源も補給するものと考えられます。
ビーメラ星では、想定外の事態があったので、食糧も含め、実際に補給できたのかどうかは判りませんが。

※イスダンダル出航前の森雪の右手の怪我は、イスカンダル滞在中に、徳川機関長の部下である藪機関士と数名の仲間が、森雪をさらってイスカンダルに残留しようとクーデターを起こした際、負傷したものです。クーデター自体は失敗に終わり、森雪は救出されました。
しかし、劇場版ではエピローグで艦橋から地球を見るシーンに藪機関士が描かれているので、劇場版では藪機関士のクーデターはなかったものとして描かれていると考えるのが普通です。森雪の怪我の描写はは、描き変えずにテレビ版フィルムをそのまま使ったためだと思います。
無理に理屈をこじつけるならば、「イスカンダルで反乱やクーデターはなかった。森雪は、職務遂行中に、どこかで怪我したんじゃないの? 知らんけど。」といったところでしょうか。

※沖田艦長は、地球帰還直前に、死亡したことになっています。
「さらば宇宙戦艦ヤマト~愛の戦士たち」では、その設定を踏襲していますが、「宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち」では、地球帰還後の緊急蘇生措置によって、沖田艦長は一命を取り留めたことになっています。その後の「ヤマトシリーズ」はこちらを踏襲しています。
従って、「さらば……」は別のパラレルワールドとして完結しています。

以上、ご不明点を簡単に説明しました。
テレビシリーズをご視聴されることが一番かと思いますが、なかなか視聴困難な作品ではあります。

尚、Wikipediaで「宇宙戦艦ヤマト」、「宇宙戦艦ヤマトシリーズ」を検索すれば、かなり詳しい情報が得られます。

キングオ-バ-