丑三つの村のレビュー・感想・評価
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実話に基づく映画。夜中に村を狂気が走る!
先日、雑誌を見ていたら「津山事件」が特集されていた。
新しい映画の宣伝かなって思って、チラッと見たら、 「八つ墓村」のモデルになった事件。そして、この事件を映画化したのが本作。確かにクライマックスはビジュアルからそのまま八つ墓村だったのを覚えている。
劇場公開時は、よく知らなかったが、かなり経過してからから、何かの雑誌で見かけて興味をもち、レンタルビデオ屋で見つけて初めての視聴となった。
その時にジャケットを見てびっくり。あれ、これ田中美佐子!若~~~!って感じ。
自分が認識している中で、田中美佐子さんを初めて意識したのはとんねるずと一緒にやっていたドラマでした。なんて可愛い女優さんなんだろうってホンっと一目惚れって感じだった。
その田中美佐子さんが、なんと作品中でヌードになっていたのに二度びっくり。あのドラマで魅入った可愛らしい女性がヌードになっていた・・・。 非常に幼さの残るヌードではあったが、実にいい脱ぎっぷりだった。後で知ったのだが、「ダイヤモンドは傷つかない」という彼女のデビュー作で、すでにヌードは披露済みだったみたい。もちろん、非常に綺麗な肢体で大満足したのが、第一印象でした。
その後も何度か見ているこの作品ですが、今回、改めて感じたのが古尾谷さんの鬼気迫る迫力ですね。
村のなかで神童ともてはやされていた青年が、結核を患ったことから村八分にされる。エスカレートしていく村人の態度に、自身の精神も追い詰められていく。
閉鎖した村の中では、村に害をなすものと判断されれば、殺人が行われることもあった。
御国のために尽くすことが美徳とされていた時代、戦場に出向くことが誇りとされた時代に、兵士になれなかった男が、危機感を感じて、自らの村を戦場と認識した。
閉鎖的な村では、夜ばいが日常茶飯事で行われている。(往年の池波志乃さんや五月みどりさんの魅力的な肢体のオンパレード! )
後半は猟奇殺人による死体のオンパレード。
ホラー大好きな自分にとって、エログロ満載で、大変楽しませてもらってる1本です。
かなり昔の作品なので、出ている役者さんたちの若々しい姿のギャップも別の意味で楽しめる。
昭和も大変だった史紐解き鑑賞その一
私はナマステ王国に居るのでよく分からないけど、最近日本では某ドラマの影響で昭和が見直されてるらしい。
恥ずかしながら私も昭和生まれで11PMやらトゥナイトを親に隠れて観ていたクチだ。
だけど、昭和はもうそれはそれは大変な時代やったんやでー、と言われているけど私も戦後数十年世代なので知ったことではない。
なので、映画で昭和を振り返ってみよう企画第一弾。
ざっくり言うと、秀才で出来る子の呼び声高いツギオちゃんが病気のために兵役免除されちゃって、村八分にされたからはっちゃけたゃったお話。
序盤はツギオちゃん性の目覚めの巻。ずーとるび新井から良からぬことを聞かされたツギオちゃん、夜中にウロウロするとなんかあるぜ、と言われて歩いてみるとなんだか切なげな声が。
窓から家の中を覗くと池波志乃と夏八木勲がぶつかり稽古の真っ最中。すげぇ、さすが東の横綱。
別の日に東の横綱志乃姐さんに誘惑されるも手もなく捻られたツギオちゃんを待ち受けていたのは、西の横綱五月みどり姐さんだった。
志乃姐さんが肉食系とするとみどり姐さんは癒し系、まあどっちもエロい。
前半はひたすらエロエロパート。しかしそんなモテモテ?のツギオちゃんを待っていたのは兵役の前の徴兵検査で発覚した結核の病。出征もできず村でブラブラしているツギオちゃんの相手をしてくれる女はおらず、大好きな夜のイベントもフラれ続き。それどころかすっかり厄介者扱いで、今までのチヤホヤぶりを考えれば、鬱屈した思いが渦巻くのはやむを得ない。
しかも、最後の砦だった田中美佐子演じるやすよちゃんまで二度も結婚話が出てしまい、もう行くとこなし。
遂に決行してしまう。まあ短絡的ではある。
コマンドーのシュワルツェネッガーか、はたまたランボーのスタローンかと思う戦闘前の準備シーン。そんなマッチョな二人に比べて痛々しい程のガリガリガリクソンなツギオちゃん。白いふんどし姿も眩しく、万全の準備をしていざ出発!
そこからは多分20分もかからんうちにあっちでバンバン、こっちでザクザクと殺りまくる。ただ、思ったほどの激しさ、スプラッター耐性アリの人には余裕なレベルの殺戮シーン。ただ、殺しきれんかったりとどめを刺せんかったりと、詰めの甘さもあったりするところが逆に生々しい。
まあご存じの通りこのお話は実際の事件を比較的忠実に描いた映画なんだけど、戦前、戦時中の昭和のド田舎なんてもう魔境みたいなもんで、子供の売り買いだったり口減らしに老人捨ててきたりとほとんど無法状態。それが江戸時代でも明治でもなく、自分の生まれた昭和だって言うんだから、全く恐ろしい時代だったものである。
ちなみにこの映画も昭和後期。昭和の映画なんぞもうゴリゴリエロいシーンが出てくるし、裸はおろかおっ牌出まくりだし女優さんも普通に脱いでる。この映画でも、両横綱はもちろん田中美佐子の初々おっ牌まで出てきて、なに!コメットさんまで出てきたぞ。まさかのコメット牌も…ないんかーいと叫んでしまった。
あ、映画はそこそこでしたよ。プラス志乃姐さん&みどり姐さんの模範演技でプラス0.5、田中美佐子の体当たりで更にプラス1、日和ったコメットさんにマイナス0.5で星4つ。
リアル【津山30人事件】、恐ろしくて良い。時系列も筑波さんの本そのもの、リアル。八つ墓村は邪道❗️
これ、エロ映画ではないよ。エロは感じない。
田舎の【夜這い】の慣習
古尾谷雅人がその後の運命も含めリアルに魅せる。
リアル、津山事件【ただし当時は別の村】
原因はねぇ
中途半端に保護者のお婆さん👵にお金があって
教育に理解がゼロだったこと。
こういう話で【秀才】というのはたいてい盛っていて
【普通よりは勉強できた】ということだろう。当時の背景でも
本当にトップレベルの秀才であれば
クラス担任が、津山中学、滑り止めに関西「カンゼイ」中学受験
お婆さん説得で陥落してただろう。田中角栄ほど貧乏ではないから
ネットスマホファミコンはおろかテレビ📺📼ビデオ、民放ラジオもない時代
カラフルな雑誌エロ本、マンガ雑誌もない時代
ソリャ、農作業も行わず、屋根裏部屋にこもればろくなこと考えない
兵隊不合格も衝撃だったろうが
元祖引きこもり、学校にも行かず が 重大事件につながったのは必然。
あと、70年くらい遅く生まれていれば、普通の人だったのに
時代を先取りしすぎ
作品は事件そのまんま、だからオドロオドロシクて面白い。
エロは殆ど感じない。というか事件の前にエロなどどうでもよろし
テンポ良し、夜の村を疾走が恐ろしくて、恐ろしくて夢に出そう。
そんな中、睦雄の幼馴染、田中美佐子の若い頃が超可愛ゆくて、掃き溜めに鶴なのだった。
田中美佐子カワユイなあ。
恐怖の村社会
僅か75年前の日本の村社会&家父長制が、殺人よりも恐ろしすぎました。当時は個人主義という概念もテクノロジーも発達していないので、個人は村の一部です。戦争に行く事が生きる目的なのも、狂ってます。
仮に継男が現代に生まれていたら、こんなことにはならなかったかもしれません。ただ、現代でもパワハラやモラハラが会社ではまかり通っていますので、何十年経っても変われない国ってことですね。
私からすると、本作が公開された時代の女性の描写もちょっとなあと思いました。まんま、おじさんの趣味というか。今観ると違和感を感じますが、そういう時代だったんですね。
アート系日本映画の傑作
中学生の頃、横溝正史の八つ墓村から津山事件を知ってこの映画に行きついた。自転車でレンタルビデオ屋さんを巡って池袋で見つけ借りてきて見た時の衝撃。以来、日本の自然豊かな美しい田舎の景色を見るたびに、その裏に潜む因習深いエログロ世界があるんだと思うようになった。映像も綺麗だし役者もみんないい。妙な感じのする音楽もツギオがだんだん狂気に駆られていく内面を表すような不気味さでとても良い。「婆やだけ一人にせんからな」と婆やを、いの一番にナタで首を落としてあげる優しいツギオ。池波志乃のデカイ乳輪、狭い村の閉鎖的社会の気持ち悪さ。中学生には全てが衝撃だった。
八つ墓村のモデルとなった事件
昭和13年の山村、主人公(古尾谷雅人)は秀才だが結核にかかり、軍隊に入れなかったことから村人からは白い眼で見られることに。
バカにされたことが我慢できず凶行に及ぶ。
閉鎖社会の血縁関係が底流に。
狂気は感じられない。
奇妙なムラ
妙に明るい音楽や急に冷たくなる女たちや、何より古尾谷雅人の狂気が、全部奇妙というか、ズレてる。そしてもの悲しい。田中美佐子だけが良心。
しかしみんな脱ぎすきやで。
古尾谷雅人、不良の匂い今作では消えてた。でも最後はちゃんと狂気が宿っていたので恐ろしい。
今も昔も人は壊されてしまうのですね
昼間のNHK第一ラジオでこの映画を紹介していたのでどうしても見たくなり借りてきました
驚きです!
映画にもNHKにも
NHKはおいといてとにかくこの映画
今巷で話題の(少し前)『ジョーカー』を彷彿とさせるほどの背筋ゾクゾクものでして
まー当然あの時代の日本映画なのであの方やこの方々が裸で体当たり演技をしており若かったら内容は頭に入らなかったでしょうね
『八つ墓村』の元になったある事件のドキュメンタリー的な作品で主人公が「何故?」そうなってしまったのか
どう変貌していき鬼にまでなってしまったのか
田中美佐子さん存在がこの作品の救いでもあるように思えます
都会でも田舎でも人と人が生きる以上何らかの衝突があるのでしょうがコレは怖すぎます、実話ですからねコレ
八つ墓村より怖いかも…
実際に起きた事件を基に映画化.
八つ墓村もその事件にインスパイアされて出来上がったらしい。
しかし「事実は小説より奇なり」を自で行ってる…
時代を感じさせるシンセが妙に映画とハマってない。
あれじゃ、せっかくの古尾谷雅人(故人)の熱演も…な感じ。
村の持つそこはかとない人間関係と風習など、現代では怖く感じる要素満載の映画。
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