劇場公開日 1953年3月26日

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「まずまずの出来、という程度」雨月物語 越後屋さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0まずまずの出来、という程度

2025年1月23日
PCから投稿

世界の映画史に残るほどの傑作、ということなので、観終わったらとてつもない感動が身を包み、大きなため息をつかなくてはいけません。

まあまあ面白いとは思いますが、それほどの傑作とは感じません。
羅生門もベネチア取った前提で観るので悪口言っちゃいけない雰囲気がありますが、それほどではないのと同じです。もう少し原作に忠実に幻想的、幽玄的な趣が欲しいところです。

この頃の名作、七人の侍、東京物語、浮雲なんかは確かに世紀の傑作と感じますし、溝口親分なら近松なんかの方がドラマチックで素晴らしいと思います。

しかし、森先輩という人は、羅生門、雨月、浮雲で三巨匠の主演とはすごい、小津の名作に出ていれば四冠達成でしたが。

越後屋