劇場公開日 1953年3月26日

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「男は一旦の過ちで済むが、女はそうはいかない。」雨月物語 マサシさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0男は一旦の過ちで済むが、女はそうはいかない。

2024年2月18日
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マサシ
Gustavさんのコメント
2024年2月19日

マサシさん、共感ありがとうございます。
映画芸術の観点から言えば、溝口映画の最高傑作は「祇園の姉妹」と「西鶴一代女」と思いながらも、映像美と感動性では「雨月物語」が上回りますね。それに男と女に関して言えば、フェリーニの「道」に共通するものがあり、男として考えさせられます。普遍的と言ってもいい男の罪深さを、溝口監督が巧みに、また分かり易く描き切っています。ラストが溝口監督の想い通りに厳しく終わっていたらグランプリを受賞したと思うと、制作会社に屈せざるを得なかった監督の口惜しさが想像できます。

Gustav