「「やりたい」という気持ちはどこから来るのだろう?」植村直己物語 せいてつ♂さんの映画レビュー(感想・評価)
「やりたい」という気持ちはどこから来るのだろう?
「やりたいことが見つからない」なんて悩む今の若者には、
植村直己の生き方はそれは眩しく映るんだろうな。
その植村も初めは小さな「やりたい」なんだけど、
その気持ちに忠実でいることで、また次、また次と、
自分の内側からやりたいという気持ちがわいてきているように感じた。
そして最後、北海道で野外学校をやりたい、という最後の「やりたい」を見つけて、
植村は行方不明になってしまう。
彼の生き様、彼の死に様は、
人々に「人生って何だ?」という問いを投げかける。
映画としては単調だとか言う人もいるみたいだけど、
この話は実話を元にしているし、
観客は最期に彼が行方不明になると分かったうえで観ることを踏まえれば、
あえて過剰なモノや悲劇的なモノは削ぎ落としたいという、
作り手の意図を感じた。
コメントする