喧嘩犬
劇場公開日:1964年9月17日
解説
「悪名太鼓」の藤本義一がシナリオを執筆「黒の挑戦者」の村山三男が監督したアクションもの。撮影もコンビの渡辺公夫。
1964年製作/89分/日本
配給:大映
劇場公開日:1964年9月17日
ストーリー
喧嘩はもとより、女にももて過ぎてこまるという男、鴨井大介も、刑務所暮しは窮屈だった。それでも、ボスズラをしている同房の小森安五郎を相手に派手な立回りをし、うっ憤を晴らした。同房の小吉は、そんな大介の気っぷにすっかり惚れ込んでしまった。やがて大介も出所した。先に出所した小吉のことを思いだした大介はまず小吉の家を訪ねた。ちょうど大介が訪ねた時、小吉は女房町子を暴力団にとられ、取材中の新聞記者佐々木にしつこく質問されていた。大介は持ち前の義侠心から早速町子を連れていった暴力団のいるクラブに乗りこんだ。クラブの経営者は、土建屋“天地組”のボス小森安五郎だった。そして、手下の蒲生やトビ辰がその世話役をしていた。刑務所で大介の腕を知る小森は、あっさり町子を返してくれた。それからというもの、大介は小吉の世話で、白タクを始めた。そして、そのつれづれによったキャバレー“スクェアー”に勤めるゆかりという女に一目ぼれ。ゆかりが昼間は銀行の窓口にいると聞いて、一円玉をフトコロに銀行通い。が、そんなうちにも大介はハジキが無いと心が落着かない。小森にたのんでハジキを手にいれた。しかし大介は、その交換条件として小森の工事現場を監督することになった。ところがそこで、大介は記者の佐々木から、小森と蒲生の悪だくみを聞かされ大介が命を狙われていることを知った。そんなとき、蒲生の甘言に踊らされて労務者の逃亡を手伝った小吉が、小森に殺された。怒った大介は単身、小森と蒲生のもとになぐりこんだ。大介の素早い拳銃は小森一味を全滅させた。そのとき、佐々木がサツの手が廻ったことをつげた。拳銃をかかえた大介は夜明けの街に消えていった。