劇場公開日 1984年10月10日

いつか誰かが殺されるのレビュー・感想・評価

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2.5賭けじゃない(笑)

2025年11月25日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館、VOD

単純

良くも悪くも角川映画。
 80年代だなあと思うけど、あまり印象に残らない。
 まあ、赤川さんの作品も消費される為の小説をお書きにあっていたし、角川映画も消費される映画という感じで、後世の残る傑作なんてものは始めから狙っていなかったから。
 「読んでから見るか、見てから読むか」が角川映画の手法。出版社が映画製作を手掛け、それだけでなく、アイドルを生み出し、音楽も生み出す。
 その一環のセールスの流れに沿った映画。
 流行作家である自社で出版した赤川さんの作品を映画化。
 でも、原作者である赤川さんが「これは自分の作品ではない」と言ったとか(Wikiから)。
 原作未読。どこがどう違うのかはわからない。
 そのうえで鑑賞しても、中途半端。

冒頭の賭け。裏があるのだろうとは思っていたが、絡み、それだけ?
 永山家の子ども達も、そうそうたる役者をそろえておきながら、もったいない。この人たちだけで密室劇できるぞ。
 加藤さんももったいないが、最後を締めて下さるので、まあ、良しとしよう。
 石橋氏がギャグパートを担っているけれど、もったいない過ぎる。シリアスもギャグもどっちもできる方だが、もっと出番を多くしてコメディ調をもっと炸裂してほしかった。
 尾美氏ももったいない。片思いの切なさがコメディ調で表現できる方なのに。
 斎藤氏は、いつ、歌い出すんだとハラハラしながら、見ていたが、やっぱりもったいない。いや、そこで娘に連絡したらまずいでしょ。
 渡辺さんに至っては、薬師丸さんのコピー?言い方の節回しがそっくりなところがある。渡辺さんの方が声が低いから言い放っているだけみたいで、ファザコンのキャラクターと合っていなくて損している。泥棒が入った家に入っていったら、危ないって。行動が意味不明。無駄なアクション。ベッドへのダイブは何がしたかったの?

大風呂敷を広げて、上澄みだけすくったか。
途中の、バイク追っかけ走りは、バイオニック・ジェミーでもパロッたか。
監督の意向より、制作サイド=角川氏の意向が通ったか。

 サスペンスぽい部分もあり、ハラハラする部分もあるが、あまりにも杜撰で…。おままごと。
 追いかける相手が複数の機関なのが、最後の最後にわかるが、途中はよくわからなかった。複数の機関での駆け引きとか、出し抜き具合とかが、『誰よりも狙われた男』みたいに、もっと複雑に、フーガのように描かれていたら、ラストが効いてきたのかもと思う。
 おちょくるなら、もっと本気出しておちょくればよかったのに。その勇気はなかったか。
 否、おちょくっているのではなく、真面目に作ったのだろう。
 トレンディっぽさも醸し出しているが…。
 途中に、渡辺さんを歌手でも売り出そうという魂胆見え見えの演出もあり。『セーラー服と機関銃』の二匹目の泥鰌狙い?

角川三人娘の一人・渡辺さん。
 三人娘の中では一番正統派美女だと思う。それだけに、芸能界ではありふれていて、特徴がなく、埋もれていったような…。

う~ん。

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とみいじょん

2.0地上波初放送の時は途中で寝てしまい、 それ以来何度か観る機会はあっ...

2022年12月8日
PCから投稿

地上波初放送の時は途中で寝てしまい、
それ以来何度か観る機会はあったものの、あまり観る気がしなかった本作。
監督が亡くなったので、改めて観てみようと最後まで観た。
サスペンスでありながら緊張感、リアリティをほとんど感じられない。
途中、出演者サイドの意向か、ライブを長々と2曲も聴かせられるのも
いただけない。
さらに主演女優の挿入歌が唐突に入り込む節操の無さ。

制作の時期を考慮しても、
・せりふ回しも陳腐
・テンポも悪く、
・ストーリー展開も古臭い。
これが日本映画監督協会の理事長までやった人の映画かと感慨深い。
思想的にも暴力的な素行(ウィキのエピソードから)も好きになれない。
監督のラベリングはこれで終了したい。

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