いそぎんちゃく
劇場公開日:1969年8月30日
解説
「あゝ海軍」の石松愛弘が脚本を書き、「与太郎戦記」の弓削太郎、渡辺公夫のコンビが監督、撮影を担当した風俗もの。
1969年製作/83分/日本
配給:大映
劇場公開日:1969年8月30日
ストーリー
石田浜子は、魅惑的な身体をしていた。浜子が初めて男を知ったのは、川井クリーニング店に住み込んで、三月ほどたった頃だった。主人の健三は、妻の房代の不在中に強引に関係を結んだのだった。その後、現場を房代に見られ、大騒ぎになったが、浜子は動じる様子もなく、十万円の手切金をもらってさっさと店を出た。次に、浜子は季節料理店「福助」に住み込み、その日のうちに、店の客・柏木老人に面倒をみてもらうことになった。しかし、ある夜、柏木が脳溢血で倒れた。そして看病にかけつけた息子の貞吉と柏木の病床の傍らで関係した。柏木は、そのショックで死んだ。浜子は、貞吉から、小切手とアパートを貰うと、高いアパートを出て、安アパートに移り、勤め口もピンク・サロンに変えた。そこで知ったトランペット吹きの室井と同棲生活を始めたが、室井の目的は浜子の金だった。それに気づいた浜子は夜ごとに女の身体を武器に室井に迫り、ついに室井は逃げ出してしまった。次に、なじみ客の宣伝マン岡崎をカモにして、貢がせたが、岡崎は会社の金を横領していた。そのことで口論し、怒った岡崎は、果物ナイフで浜子に襲いかかったが、揉み合ううち、岡崎が刺されて重傷を負った。裁判の結果、浜子の正当防衛が認められた。