劇場公開日 1986年10月10日

「「人間(≒ホーマンス)ですよ」」ア・ホーマンス ryu630さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0「人間(≒ホーマンス)ですよ」

2024年9月8日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

単純

知的

愛を求めるフーさんと全ての柵(しがらみ)から脱したい山崎さんとの極上の友情物語。
二人の共通点は自身のルーツを探求し一人の人間(≒ホーマンス)を貫きたかったところだと思う。その想いは互いに純粋且つ強く、何者にも汚されない。

ホーマンスとはアホとパフォーマンスを掛けた造語らしい。アホかもしれないがその一途な想いを演じ切る。まさにタイトルとおりの映画だった。
全ての共演陣のキャラも立っていた。音楽も素晴らしい。

私自身の「人は裏切るもの」の概念を根底から覆され心揺らいだ映画。
この頃の石橋凌さんを奮起させ、松田優作さん自身が亡くなるというアイロニー、現実。
何度見ても泣ける。

ryu630