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解説

「ヤングパワー・シリーズ 新宿番外地」の高橋二三が脚本を書き、「あゝ陸軍隼戦闘隊」で特撮監督を務めた湯浅憲明が監督した歌謡もの。「女体(1969)」の小林節雄が撮影を担当した。

1969年製作/82分/日本
配給:大映
劇場公開日:1969年11月29日

ストーリー

薮内武志は、スーパーマーケットを一手に握る父権作に花嫁学校経営を進言して、容れられた。武志自身が教頭として運営に当たる条件だった。女嫌いの武志も毎日、若い娘に囲まれていれば結婚したくなるだろうという、祖母お久の深慮からだった。武志が狙った倒産寸前の花嫁学校には、女事務員の塩田えみ子か残っていて、買い取りに来た武志、権作と五分に渡り合い、その応待ぶりを権作に認められ、武志のお目付け役として雇われた。そして、武志の花嫁候補の人物調査を秘かに頼まれ、ちゃっかり、スパイ料をせしめた。武志は、コンピューター研究所に経営方針を尋ね、男性上位の大和なでしこ的教育方針を定めた。そして、生徒たちの反対を受けると、権作が妙案を出した。最優秀成績の生徒に、マイホームと世界一周旅行券を進呈すると生徒を懐柔した。その費用の出費を食い止める解決策をコンピューターに求めると、武志が首席卒業生と結婚すべしと答が出た。権作の策は図に当たり、生徒たちは、最優秀賞目当てに、精勤した。そして、いつも男っぽい身なりで、ガメツく、武志と喧嘩ばかりしているえみ子が、いつしか、武志の心に入り込んできた。意を決した武志は、えみ子を求めたが、唯より高いものはないという権作の教えに従い、金でえみ子の身体を求めたので、えみ子を怒らせてしまった。やがて、最優秀賞に決った鬼熊虎子にフラれ、ヤケ酒を飲む武志の前に、えみ子が退職願をさし出した。そして今迄、ガメツく貯めた金も返すという。武志好みの女になろうとして、武志のガメツさを見習っていたのだった。祖母お久に、それを指摘されたが、一度フラれた武志は、再度求婚する勇気もなく、権作とお久は、一芝居打った。権作がえみ子と結婚するふりをし、武志を刺激した。計略はまんまと成功し、武志は結婚式場から、えみ子を掠奪した。そして、武志はえみ子好みの夫になると誓うのだった。

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