AKIRAのレビュー・感想・評価
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"TETSUO"
持たざる者が中心に引っ掻き回す、物語の核となるのは"金田"であり不良少年、近未来の暴走族、バイクのディテール、スピード感に暴力、PUNKな要素が垣間見れる描写に魅力が溢れている。
超能力者と軍と国家情勢、それだけなら何の面白味も斬新さも無い単なるSF。
アニメーションは好んで観ない、コレは最高、アニメーションって意識もない、ただ最高な映画。
金田と鉄雄の関係性、力を持った哀しき末路な鉄雄の心情、大佐の優しさを感じる存在感などキャラクター描写に感情移入も出来、声優の荒い感じな演出も好み。
もっと壮大な物語を展開する原作漫画を合わせて読むべきだし、ハリウッドで実写化って何年も前から頓挫しての繰り返し、無謀な事はヤメテクレ!!
「アキラ」というウィルス
①2時間という長さに纏めなければならないので内容が原作漫画に比べて単純化されるのは致し方ないことであるが、一本の映画としてはやはり良くできていると思う。②しかし古今東西、未来の人類社会を描くSFはどうしてディストピア的なものが多いのでしょう。みんな人類自身を信用していないのでしょうね。だからAKIRAのような新人類の誕生に夢を託すしかないのかな。ラスト、いずれはそうなるだろうことを予言してこの映画も幕を閉じているし。③この映画の中では80年代末に第三次世界大戦が起きてのち30年で日本は復興を遂げネオ東京という未来都市でオリンピックを開けるまでになったが、現実の日本の80年代末はバブル経済が弾けて30年たった今でも景気回復できていないし、盛り返そうと思って誘致したオリンピックも新型コロナウィルスのパンデミックでどうなることやら。形は違っても人類は自然(宇宙)の大いなる力を制御できないという意味では同じことを描いているのかな。④ともかくアニメーションというのは”漫画を動かす”ことという原点に帰れば未だに色褪せない作品。
映画館で観るべき映画!!最高!!
昔から漫画も大好きで、テレビで繰り返し再生して観ていたのが、まさか映画館でしかもIMAXで観れるとは!!
独創的な世界観と音楽がまた最高です。
まず最初のバイクシーンでハマったんですよね…あのバイクのライトとかめっちゃ格好良い。映像の細部のこだわりも流石だなと思いました。今、大人になってみると鉄雄君の拗ねてるのが可愛く思える…ガレキの山の金田と鉄雄の名言も大スクリーンでみれて満足!
実家にある漫画を送ってもらって読み直したくなりました。
5.1ch
現代日本人なら絶対観ておくべき傑作
本当にオリンピック予言すごいです。
感染症の流行も予言したとか…
舞台はオリンピックを翌年に控えた2019年の東京、ネオ東京。
暴走族の鉄雄の友達金田が政府の実験体になってしまうことから物語が進んでいきます。
観るまでは、あの主人公がAKIRAなのかと思ってたら、本物のAKIRAは兵器の名前、元となった人物は謎の存在で、殆ど出てきませんでした。びっくり!
なんといっても、このアニメの1番の魅力は作画の美しさ。
バイクも街のネオンも内臓も全て美しくて、どこを取っても、画になります。
音楽もシンプルだけど、とてつもなくカッコいい。
そして、オリンピックの予言もそうですが、あのネオ東京の人々の暴動も現在の香港やアメリカに通ずるところがあって、日本もそのうちこうなるんじゃないかと恐ろしくなります。
SF的な作品に見えますが、結構リアルな話でした。
現代を生きる日本人なら、是非観ておきたい作品です。
映画館で見 たい
今しか見れない
2020年東京オリンピックという予言書だったのだけど、現実はさらに斜め前を行くまさかのパンデミックで延期。だからこそ、今年しか見れないと思っていたのに、映画館が休業。
営業解禁後に、上映が流れてしまったらどうしようとヤキモキしながらはや3ヵ月。ようやくIMAXで再会しました。
初回の上映は1988年だから、かれこれ30年くらいの付き合い。昔も画面の綺麗さは衝撃だったけど、今でもIMAXの大画面に耐えられるのだから、これまた凄い。背景などは手書きの粗さは否めないが、その辺がCGなどで再現されたら、これまたすごい画になりそうだ。映像もさることながら、ハリウッド実写版では、ワイティティ監督の、ぶっ飛んだ感性で展開されることが期待される。
音楽も古びないどころか、逆に新鮮。当時は和風サウンドはまだまだダサいイメージがあったけど、今となってはかなりマッチしていて、この辺も先見の明だろうか。こうした時代ごとの自分の感性の移り変わりの発見も、楽しみのひとつだ。
また10年後、20年後に、その時の最新の技術を加えて楽しめたらいいなぁ。
ペヤングGIGAMAX三個分
当時の気持ち
念願の劇場鑑賞
友達の家で何も知らずに突然見たAKIRA。その後、小学校の休み時間をAKIRAごっこという口真似の排気音?で金田のバイクを乗りまわす遊びに明け暮れる程に影響を受け、初めてのバイト代で漫画版のAKIRAを全巻揃えボロボロになるまで繰り返し読み、成長するにつれて新しいメディアでAKIRAが世に出る度に購入しては数え切れない程に何度も観て来た作品である。
そんなAKIRAが劇場でしかもIMAXで観るチャンスがあると聞き付けて、2400円を高いとも思わず何の躊躇も無いままにチケットを購入し、ついに今日、念願の劇場鑑賞を終えた。
当時画期的なCGの導入の一方で昔の作品ならではの職人的な仕事も随所に見られる日本アニメの金字塔を大画面で観る事が出来ている興奮とIMAXのトンデモナイ音響の渦に飲み込まれた中で聴く細かい音や山城組の音楽にまさに酔いしれた。
おなじみのセリフや金田がバイクで横滑りする後世に引き継がれた名場面などが目の前の大画面に映し出される度に声を上げ拍手したくなる衝動を抑えながらの劇場鑑賞であった。
ハリウッドが実写版を制作中との話もあるが、このアニメ版のハードルはあまりに高いぞ!と再確認する事となった。
エヴァジブリDBミサワ
スピルバーグ監督の映画『レディ・プレイヤー1』に出てきた真っ赤なバイクが『AKIRA』をモデルにしていると知ってから、ずっと気になっていた。
バイクはてっきり「アキラ」のものだと思っていたが、どうやら「金田」という若者の所有物のようだ。
ただその「金田のバイク」は、自分がバイクを乗りこなせるなら是非乗ってみたいタイプのやつで、仲間が羨む気持ちが分かった気がした。
映画全体のイメージを自分なりにあらわすと(それぞれのファンの方々、ごめんなさい)
・エヴァンゲリオン30%
・ジブリ (ラピュタとか?) 30%
・ドラゴンボール 20%
・地獄のミサワ 10%
どっちかがどっちかに影響されているのか…?
特にキャラは老若男女問わず、顔のパーツが中央寄りでミサワ感が半端なく、あまり感情移入できず笑。女の子が全然可愛くない!
あとは後半の展開がドラゴンボール、近未来が退廃しちゃってる感じがエヴァ、乗り物とか小道具がジブリ、という感じ。
映画は2019年が舞台なのだが、そのわりにニュースキャスターの肩パッドがすごかったり、でも今でも見かけるような高層ビル群が出てきたりで、昔なのか今なのか…不思議な世界観だった。とりあえず、人間自体はいつの時代もあんま変わらないかも。
しかし発表された年代(1988年)を考えると、驚くべきアニメーション技術。特に「金田のバイク」の動きがやたらすごい。テールランプ残像フィーッとかブレーキをギャギャギャとか。大画面で観られて、幸せ。
あと、顔がじいちゃんばあちゃんの子供がその日の夢に出てきそうで、エンディングテーマとあいまって若干トラウマ?になった笑。子供のとき観たら泣いてたかも。
でも機会があったらまた観るだろうなぁ。
歴史を感じる上で観て良かった
声を大にして言う、アニメは過大評価!
はっきり言ってアニメ版の「アキラ」は、原作が動いてるのが面白いだけで、新しさも無いし、カルト視するほどでは無い。(音楽は最高でしたね)出来としては70点程度と公開当時から思っていたし、世間的にもそんな評価だった。だいたい連載途中で中断しての作者の映画製作だったから、ファンが期待した結果がこの程度?が正しいかな。
歳月が流れ今日の日本のアニメの評価が高まって、それに伴いカルト化されたようだ。
映画の公開と同時に色んなメディアから特集されてたが、その中で原作ファン(有名漫画家)からは"映画作る暇があったら続きを描け"と言うのがファンを代表としての感想?でしたね。
まぁ、原作と映画化は別物(ラストが違う)だからしょうがない。とは言えないか!どちらも大友克洋氏だし。
オープニングで東京が破壊された年月が流れていたが、その日は映画の公開日なのは当時見た方々の笑う所です。
30年以上前に劇場で見て以来、懐かしくもあり再び見ました。 ストー...
30年以上前に劇場で見て以来、懐かしくもあり再び見ました。
ストーリーも分かってましたが、鑑賞後は「あ~面白かった!腹減った~」って感じ。
連載漫画の最終回を読み終わった時と似た満足感がありました。
テールランプの軌跡や爆煙等、極めてマンガチックな表現で構成されているので昨今のアニメを見慣れた方にとっては、なんかもっさりした映画だと感じられると思います。
なぜなら、これはMANGAですから。
それと、一つ気づいた事。今敏監督作品「パプリカ」の奇妙で怪奇的なシーンは「AKIRA」にインスパイアされたのではと思いました。
大友作品は「気分はもう戦争」から入った私ですが、やはり大友作品は漫画を読む事お勧めします。
SFとアニメ映画の歴史における重要な教科書
40年前の未来予想
原作よりも…古今のアニメよりも…
正直、漫画を知っているとどうしても物足りなく感じてしまうアニメ…という印象をずっと持っていたわけで、何度も見て、今回4Kでドルビー高音質で改めて体験したものの、当初の思いが変わることはなかった。
どんなに時代が発展しても、残念ながら、もはやこの画質はこれで頭打ちなのかもしれない。アナログ時代のジョーとかコブラ、ルパンの画像がパワーアップされているレベルと比べると、この4Kは明らかにしょぼいと言わざるを得ない。原画自体がそれほど力強いものではないのか、ポスプロ過程が悪いのか…革新的と思えた近未来はもはや時代遅れなものになってしまったという印象。
あの時代のこだわりとは何だったのか。所詮大量消費を謳歌していた80年代半ばの一過性のエンタメでしかなかったのか。
─と不満はたくさんあるけれど、あの時代に完成し尽くしていた作品だったと捉えると、形だけ変えて登場してくる複製品に対してああだこうだと文句を言うべきではないのかもしれない。ただ、原作の電子書籍化もされない中で、中途半端に感じ続けているアニメだけが何とかデジタルにすがりついている現状を目の当たりにすると、得体の知れない頑固な固執が見え隠れして、妙に古臭いものを感じてしまった。
なんか批判的なものになってしまったけれど、このコンテンツは非常に好きなわけで、なおさらにこのリニューアルには不満だったわけです。
どうせなら、もう一度作り直してみては?ハリウッドじゃなくて─、なーんて思っている人は自分だけではないはず。
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