AKIRAのレビュー・感想・評価
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今しか見れない
2020年東京オリンピックという予言書だったのだけど、現実はさらに斜め前を行くまさかのパンデミックで延期。だからこそ、今年しか見れないと思っていたのに、映画館が休業。
営業解禁後に、上映が流れてしまったらどうしようとヤキモキしながらはや3ヵ月。ようやくIMAXで再会しました。
初回の上映は1988年だから、かれこれ30年くらいの付き合い。昔も画面の綺麗さは衝撃だったけど、今でもIMAXの大画面に耐えられるのだから、これまた凄い。背景などは手書きの粗さは否めないが、その辺がCGなどで再現されたら、これまたすごい画になりそうだ。映像もさることながら、ハリウッド実写版では、ワイティティ監督の、ぶっ飛んだ感性で展開されることが期待される。
音楽も古びないどころか、逆に新鮮。当時は和風サウンドはまだまだダサいイメージがあったけど、今となってはかなりマッチしていて、この辺も先見の明だろうか。こうした時代ごとの自分の感性の移り変わりの発見も、楽しみのひとつだ。
また10年後、20年後に、その時の最新の技術を加えて楽しめたらいいなぁ。
ペヤングGIGAMAX三個分
当時の気持ち
念願の劇場鑑賞
友達の家で何も知らずに突然見たAKIRA。その後、小学校の休み時間をAKIRAごっこという口真似の排気音?で金田のバイクを乗りまわす遊びに明け暮れる程に影響を受け、初めてのバイト代で漫画版のAKIRAを全巻揃えボロボロになるまで繰り返し読み、成長するにつれて新しいメディアでAKIRAが世に出る度に購入しては数え切れない程に何度も観て来た作品である。
そんなAKIRAが劇場でしかもIMAXで観るチャンスがあると聞き付けて、2400円を高いとも思わず何の躊躇も無いままにチケットを購入し、ついに今日、念願の劇場鑑賞を終えた。
当時画期的なCGの導入の一方で昔の作品ならではの職人的な仕事も随所に見られる日本アニメの金字塔を大画面で観る事が出来ている興奮とIMAXのトンデモナイ音響の渦に飲み込まれた中で聴く細かい音や山城組の音楽にまさに酔いしれた。
おなじみのセリフや金田がバイクで横滑りする後世に引き継がれた名場面などが目の前の大画面に映し出される度に声を上げ拍手したくなる衝動を抑えながらの劇場鑑賞であった。
ハリウッドが実写版を制作中との話もあるが、このアニメ版のハードルはあまりに高いぞ!と再確認する事となった。
大迫力で大満足
IMAX版で映画館にて2度目の鑑賞。
映画館で観る最初のバイクシーンは忘れられない。芸能山城組の音楽とともに夜の街並みを走るバイクは大迫力でした。バイクのライトが残るのを観るのがすごく好きです。
赤がとにかく綺麗。鉄雄も金田も最後の戦闘シーンで赤を身に付けている赤は特に映えてて良かったです。AKIRAといえば赤だなあ。
どの画面切り取っても迫力のある映像、そして臨場感のあるサウンド、全てが最高で映画館で観ることができて本当に良かったです。
エヴァジブリDBミサワ
スピルバーグ監督の映画『レディ・プレイヤー1』に出てきた真っ赤なバイクが『AKIRA』をモデルにしていると知ってから、ずっと気になっていた。
バイクはてっきり「アキラ」のものだと思っていたが、どうやら「金田」という若者の所有物のようだ。
ただその「金田のバイク」は、自分がバイクを乗りこなせるなら是非乗ってみたいタイプのやつで、仲間が羨む気持ちが分かった気がした。
映画全体のイメージを自分なりにあらわすと(それぞれのファンの方々、ごめんなさい)
・エヴァンゲリオン30%
・ジブリ (ラピュタとか?) 30%
・ドラゴンボール 20%
・地獄のミサワ 10%
どっちかがどっちかに影響されているのか…?
特にキャラは老若男女問わず、顔のパーツが中央寄りでミサワ感が半端なく、あまり感情移入できず笑。女の子が全然可愛くない!
あとは後半の展開がドラゴンボール、近未来が退廃しちゃってる感じがエヴァ、乗り物とか小道具がジブリ、という感じ。
映画は2019年が舞台なのだが、そのわりにニュースキャスターの肩パッドがすごかったり、でも今でも見かけるような高層ビル群が出てきたりで、昔なのか今なのか…不思議な世界観だった。とりあえず、人間自体はいつの時代もあんま変わらないかも。
しかし発表された年代(1988年)を考えると、驚くべきアニメーション技術。特に「金田のバイク」の動きがやたらすごい。テールランプ残像フィーッとかブレーキをギャギャギャとか。大画面で観られて、幸せ。
あと、顔がじいちゃんばあちゃんの子供がその日の夢に出てきそうで、エンディングテーマとあいまって若干トラウマ?になった笑。子供のとき観たら泣いてたかも。
でも機会があったらまた観るだろうなぁ。
歴史を感じる上で観て良かった
声を大にして言う、アニメは過大評価!
はっきり言ってアニメ版の「アキラ」は、原作が動いてるのが面白いだけで、新しさも無いし、カルト視するほどでは無い。(音楽は最高でしたね)出来としては70点程度と公開当時から思っていたし、世間的にもそんな評価だった。だいたい連載途中で中断しての作者の映画製作だったから、ファンが期待した結果がこの程度?が正しいかな。
歳月が流れ今日の日本のアニメの評価が高まって、それに伴いカルト化されたようだ。
映画の公開と同時に色んなメディアから特集されてたが、その中で原作ファン(有名漫画家)からは"映画作る暇があったら続きを描け"と言うのがファンを代表としての感想?でしたね。
まぁ、原作と映画化は別物(ラストが違う)だからしょうがない。とは言えないか!どちらも大友克洋氏だし。
オープニングで東京が破壊された年月が流れていたが、その日は映画の公開日なのは当時見た方々の笑う所です。
30年以上前に劇場で見て以来、懐かしくもあり再び見ました。 ストー...
30年以上前に劇場で見て以来、懐かしくもあり再び見ました。
ストーリーも分かってましたが、鑑賞後は「あ~面白かった!腹減った~」って感じ。
連載漫画の最終回を読み終わった時と似た満足感がありました。
テールランプの軌跡や爆煙等、極めてマンガチックな表現で構成されているので昨今のアニメを見慣れた方にとっては、なんかもっさりした映画だと感じられると思います。
なぜなら、これはMANGAですから。
それと、一つ気づいた事。今敏監督作品「パプリカ」の奇妙で怪奇的なシーンは「AKIRA」にインスパイアされたのではと思いました。
大友作品は「気分はもう戦争」から入った私ですが、やはり大友作品は漫画を読む事お勧めします。
燦然と輝くバブルの遺産
未だに話題になる80年代後半のバブル期の日本
どんな時期だったかというと皆が浮かれていた時代
なんて言われますが
人間はいつだって浮かれています
なんでもかんでもお金がつぎ込まれ最高のモノが
生まれていた時期と言える気がします
AKIRAはそのアニメ界最高の技術が結集して
生み出されたモンスターのような作品だったのだろうと思います
今回リマスターで一番際だったのは音響
もともと特徴的な劇伴が更に際立ち
IMAXの大スクリーンと相まってちょっとした
トリップ状態に陥ります
コロナ明けの上映作品不足の状況で観に行きましたが
今後しばらくは再上映の機会がまたあるかもしれませんし
おすすめしたいです
SFとアニメ映画の歴史における重要な教科書
40年前の未来予想
もうとっくに始まっていましたからね
32年前の作品とは思えないではなく、有り得ないクオリティですよね。
色褪せないではなく、輝きが増してますよね。
4Kリマスター版、個人的には映像は勿論の事ですが音楽が凄かった!!効果音もそうだし台詞まで凄まじい!!
爆心地の闇からの
「ドンン!カンッッ!」AKIRA
鳥肌。
冒頭15分の迫力と美しさと興奮。
鳥肌。
なんかこう胸に刺さるっていうか、心に響くというか、身体(精神も含めて)全てで感じられる迫力あり!!!
そんなネオ東京に行きたくないですか?
原作よりも…古今のアニメよりも…
正直、漫画を知っているとどうしても物足りなく感じてしまうアニメ…という印象をずっと持っていたわけで、何度も見て、今回4Kでドルビー高音質で改めて体験したものの、当初の思いが変わることはなかった。
どんなに時代が発展しても、残念ながら、もはやこの画質はこれで頭打ちなのかもしれない。アナログ時代のジョーとかコブラ、ルパンの画像がパワーアップされているレベルと比べると、この4Kは明らかにしょぼいと言わざるを得ない。原画自体がそれほど力強いものではないのか、ポスプロ過程が悪いのか…革新的と思えた近未来はもはや時代遅れなものになってしまったという印象。
あの時代のこだわりとは何だったのか。所詮大量消費を謳歌していた80年代半ばの一過性のエンタメでしかなかったのか。
─と不満はたくさんあるけれど、あの時代に完成し尽くしていた作品だったと捉えると、形だけ変えて登場してくる複製品に対してああだこうだと文句を言うべきではないのかもしれない。ただ、原作の電子書籍化もされない中で、中途半端に感じ続けているアニメだけが何とかデジタルにすがりついている現状を目の当たりにすると、得体の知れない頑固な固執が見え隠れして、妙に古臭いものを感じてしまった。
なんか批判的なものになってしまったけれど、このコンテンツは非常に好きなわけで、なおさらにこのリニューアルには不満だったわけです。
どうせなら、もう一度作り直してみては?ハリウッドじゃなくて─、なーんて思っている人は自分だけではないはず。
これが噂の…
エネルギーの暴走・破壊と、幼馴染の確執…。
SFチックな未来の退廃的な世界観と最先端の未来予想図が描かれる一方で、
人間誰しもが持つ普遍的なテーマ:力への憧れと劣等感・不安のエネルギーが半端なく暴走していく。ああ、誰にも止められない…。
原作未読。
興味をそそられながらも、生半可なエネルギーじゃ対峙できないと、いつも背表紙、もしくは最初の数ページを読んで挫折していた漫画。
それが映画化ってどんな作品になるのだろう。
「世界中の映画監督他に影響を与えた…」と聞き、鑑賞。
正直、現時点では、物語のストーリーだけを書いてしまえば、似たような映画・アニメはごろごろ転がっている。
人類を超えた”新人類”ものは、私にとっては、石森章太郎(当時)先生・平井和正先生の漫画『幻魔大戦』(1967、アニメは未見)や、竹宮恵子先生の漫画『地球へ』(1977-1980連載、アニメは未見)等で洗礼・衝撃を受けたので、特に目新しくもない。
けれど、この緊張感の持続は何なんだ。
この先はこうなっていくんだと思うんだけどという安易な予測を裏切るところと、その通りになるところが混在していて飽きさせない。
さくっと皆殺しの残酷なシーンがあるかと思えば、実験体を食い物にすると思われた大佐が実験体を気遣う場面も。
世紀末の破壊が描かれている一方で、幼馴染の確執が軸になっていたりする。
スタイリッシュな世界観の中に、共存する泥臭さ。
この世界の舞台の年をちょっとだけ過ぎた今、1980年代に考えられていた未来と今の比較や、昔懐かしい暴走族、全共闘世代などの泥臭い世界観が散りばめられる。
人物デザインに関しては、チラ見した原作の方が美しくて、この映画に対して不満が残るが、途中ベジータか?と見まごう絵もあり、つい食いついてしまう。
そして何より、破壊されていくシーンの見事なこと。実写では表現できないだろう、うねりとか、デザイン画のような美しさ。
そして音楽。ここでこういう音を合わせるかや、無音の演出も含めて、堪能させていただいた。
ストーリー展開は、なんとなくこういう設定なんだよなと思いつつ、ちらっとだけ見せても、なかなか明らかにしない。じれったい。説明不足の散漫なストーリー。『MI-Ⅲ』のように、話の中心にありながら、正体が判るようでちゃんと説明されない”AKIRA”。そんな脚本の、破壊しそうでギリ繋がっているところも、この世界観にマッチしている。
突っ込みどころも満載。荒削りな演出のようで、計算されつくした演出のようにも見えるし、なんとも不思議な映画。
原作者が監督なので、バッサリ切っても、原作を変えても、原作の世界観が一本筋が通っているから、分解せずにすんだのだろう。
グロさに目をそむけながらも、破壊の場面の美しさに目が釘付けになり、音楽に鼓動が高鳴る。
そして、思春期の心は金田にシンクロし、中年の心は鉄雄の心にシンクロする。会社での地位を己の力と混同して暴走しそうになりつつも、本当の自分の小ささに、それが露見すること、自覚することに恐れおののき…。今はコントロールで来ていると信じつつも…。そんな己の状態のチェックとして、親友・金田のような存在を必要としつつも疎ましく…。
物語が似たようなものでも、脚本、演出、映像、音楽でこれだけ見せていただける作品になるんですね。
多分、何度も見直す度に新たな発見がありそうな映画です。
DVD等で何度も再生・止めて、マニアックなシーンを見つけるのも楽しいけれど、音響が良くて、映像の良い大画面で堪能したい。
こりゃマニアックなファンがつくわ。
アメンボが人間ほどの力と知恵を得たら
圧倒
私が生まれるよりも随分と前の作品で、基本的にアニメ作品も映画でもギャグやコメディを基本的に選んでいるので、この作品のように見た目で機械とか乗り物が関わってきそうな作品は普段避けていて、、
なにかきっかけが無いと滅多に観ません。
今回はそのきっかけがYouTubeの動画でした。
この映画が再上映される以前にYouTubeを彷徨っているとたまたま(たしか)公式が出していた制作ドキュメンタリーの映像を観まして、まだどんな作品なのかもあまり知らないのに上映されたら絶対観る!!と心に決めてました笑。それだけに今回は感染を防ぐために映画館では鑑賞できず、とても残念でした。
まあでも!とにかく!
この映画を制作して頂いた方々、ほんとにすごい、、!
動きが細かくて滑からで色彩も絵の雰囲気にすごくハマっていて感動!!そして音も!視覚だけのこだわりでは無いことに感激です!これイヤホンの方が良かったよ!って誰か先に言っといてくれよ〜!
にしても、金田良い奴。
テツオ劣等感持ちすぎ。
最初からテツオを心配する金田の様子や、たまに入ってくる幼少期からの2人とか、映画を観る前はてっきりテツオがガッツリ金田にいじめられてて恨みがあったのかと思ってたんですが、金田思ってたより良い奴じゃん、、これお前らマブダチって奴じゃね?なんでこうなった。と思ってしまいました。男のプライドってやつなんでしょうか。難しい。そもそも呼び方も、金田「テツオ!!orデコ助野郎!!」と、テツオ「金田〜」ですからね、なんか2人なりの距離感と上下関係みたいなのがあったんでしょうね、これ。強大な力を持って一度負かしてやりたくなったとか思っちゃったのかなあ。
カオリちゃん、テツオのどこがそんなに良かったんだろうか。特に悪いことしてなかったけど最後がかわいそうでしたね、、。
リアルでグロテスクな表現もありましたが、久々にコメディ以外の作品を鑑賞して素直に楽しめました。
途中から夢中になってテツオと金田の名前叫びまくってましたから、この作品の繊細さは世代は違えど私には刺さりました!
大人になってから観るアニメ映画っていろんな良さを見つけられて楽しいですね〜古臭いんじゃなくて、これが良いんですよ!ツルっツルの絵ばっかりで綺麗な画質で観ても味気なかったりしますから、AKIRAを作るために関わってくれた方々にただ尊敬です。
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