赤い影法師
劇場公開日:1961年12月24日
解説
週刊文春に連載された柴田錬三郎の同名小説を、「八荒流騎隊」の比佐芳武が脚色。「若君と次男坊」の小沢茂弘が監督した忍法もの。撮影は「右門捕物帖 まぼろし燈篭の女」の吉田貞次。
1961年製作/91分/日本
原題または英題:Revenger in Shadow
配給:東映
劇場公開日:1961年12月24日
ストーリー
関ケ原の合戦に石田三成が敗れて十五年、豊臣秀頼との決戦避けがたしと知った徳川家康は伏見城に入った。その夜、警護の伊賀三十六人衆の筆頭服部半蔵は、木曽谷の女忍者を捕え、これを犯した。時は流れて家光の世、江戸の盛り場に母子の手品師が現れた。母はまぎれもなくあの時の女忍者である。母子は三成の娘母影と孫の若影で、仇討の機をうかがっているのだ。旗本水野十郎左衛門の屋敷で、若影は家光が御前試合を開くことを知った。その勝者には太閤倉から奪った無銘剣十振が与えられるという。御前試合の勝者は同じ賊に襲われ、切尖をもぎとられた。柳生十兵衛までが不発を喫した。こうした事態に指南役柳生宗矩、小野次郎右衛門は非常体制を敷いた。春日局が推挙する巴流薙刀の遠藤由利が無銘剣を受けたとき、彼女の身辺に配置されたのが服部半蔵であった。果たせるかな、闇の中から賊が現われた。ひそんでいた半蔵と激闘数合の後、賊は奪った剣を残して逃げ去った。「あれほど母に似ていようとは……」と、半蔵は茫然と呟いた。若影にとっては初めての失敗であった。この夜、若影は母から、十振の剣の一本に三成が軍資金の隠し場所を記していることを聞かされた。その後、菅沼新八郎の屋敷を襲った夜、若影は半蔵と母の会話で自分の父が誰かを知った。由利の持つ剣こそ目当ての品であった。母子は伊賀流忍者を蹴散らして、由利の剣を手に入れた。将軍家恒例の鷹狩りの日、若影は母と由利を連れて、家光の命を狙った。若影の放った火が枯野に拡がる中で、若影と半蔵が対決した。石田、徳川の意地をかけた戦いに双方血まみれとなった。「それまで!」と叫んだのは、柳生十兵衛。互にとどめを刺せない父と子の心持を知って、十兵衛はとめに入ったのだ。そして、父子は静かに剣をひいた……。
スタッフ・キャスト
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若影大川橋蔵
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母影木暮実千代
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服部半蔵近衛十四郎
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水野十郎左衛門平幹二朗
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遠藤由利大川恵子
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春日局花柳小菊
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徳川家康池田富保
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山川九郎右衛門河村満和
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坂田三十郎楠本健二
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近藤登之助加藤浩
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大国屋治兵衛香川良介
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森田屋清右衛門有馬宏治
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百助沢村宗之助
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月村左内時田一男
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小野次郎右衛門忠常黒川弥太郎
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おたか玉喜うた子
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おみよ西崎みち子
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福原伝之助国一太郎
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妻片久太郎品川隆二
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柳生宗矩大河内傳次郎
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徳川家光沢村訥升
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浅山内蔵助戸上城太郎
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榊原兵馬南郷京之助
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和田久之進神木真寿雄
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奥山新兵衛堀正夫
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お倉京町かおる
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千代高橋漣
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森田五兵衛吉田義夫
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戸沢正種水野浩
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樋口十郎兵衛原健策
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柳生十兵衛大友柳太朗
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柳生新太郎里見浩太朗
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弥生三笠のり子
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早苗富永佳代子
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宇野三太夫矢奈木邦二郎
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萩江明智八百栄
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おとく山田光子
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鴨甚三郎東野英治郎
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菅沼新八郎山城新伍
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石塚伴作小田部通麿
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太刀川三九郎津村礼司
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赤石壇右衛門鈴木金哉
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羽黒山自然坊大丸巌