アイドルを探せ(1987)
劇場公開日:1987年
解説
二人の男性の間で揺れながらも、自分の想いに素直に生きる女子大生の姿を描く。隔週刊『mimi』に連載中の吉田まゆみ原作の同名漫画の映画化で、脚本は伊藤尚子と監督も兼ねている「時代屋の女房2」の長尾啓司の共同執筆。撮影は「瀬戸内少年野球団・青春篇 最後の楽園」の羽方義昌が担当。
1987年製作/90分/日本
配給:松竹
劇場公開日:1987年
ストーリー
この春高校を卒業した藤谷知香子は、初めての一人旅としてグアムに旅立つ。今一番の知香子の願いは彼が欲しいことである。この旅で彼女は、中学時代に憧れていた氷江、永江の大学の先輩の岩田、バスガイドをしている千明、谷沢たちと知り合った。知香子の短大生としての生活が幕を開けた。独り暮らしを始めたアパートには、偶然にも千明が居た。また、隣室で同じ短大のマンガ家志望のちょっと根暗なカンロこと甘露寺恵とも親しくなる。知香子の身辺は、氷江、岩田、アパートの大家の息子の誠と急に華やかなる。ある日、岩田から話があると呼び出された知香子は愛を告白された。岩田のことも好きだが、プレイボーイでちょっと危険な永江に魅かれている彼女は、岩田の想いを受け入れることができない。そのせいか、誠から岩田が父親が倒れたため、大学をやめて田舎に帰ると聞かされるが、見送りもせず別れてしまった。千明は矢沢との愛を育て、ある晩結ばれた。知香子のもとに岩田から絵葉書が屈いた。急に岩田に逢いたいと思った彼女は、永江に内緒でカンロと共に電車に乗った。その晩、アパートに戻ると、千明から聞いたと氷江が外で待っていた。その後のデートで、知香子は氷江と一晩過ごすことを決心するが、突然の兄、靖夫の出現アパートに戻った。そんな時、岩田の幼なじみという女性、笑子が知香子を訪ねて来た。岩田が来ているはずだと逆上している。現われた岩田は、もう一度知香子に逢って心の整理をしたかったというが、笑子は岩田と寝たと知香子に告げるのだった。岩田の知香子への想いを感じた笑子は死んでやると飛び出した。それを追った岩田は二人で田舎に帰って行った。ショックを受けた知香子は、泣いて一晩を過ごした。翌朝、一大決心をして永江のマンションを訪ねた知香子は、歳上の女性と一緒の氷江を見て雨の中を出て行く。バイクに乗って追いかけた永江は傘を差しだす。だが、傷ついた知香子は恋人にはなれないと彼から去っていくのだった。