ゴーン・ベイビー・ゴーンのレビュー・感想・評価
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アフレック兄弟
兄ベン監督、弟ケイシー主演というアフレック兄弟の作品。
ケイシーはこういう暗い映画がお似合い。
どんどん謎が明かされていく物語
アマンダは放ったらかし母の元に返した方が良いのか、大事に育ててくれる養父母の元にいた方が良いのか、、
どっちを選択しても後悔しそう
正義とは何か
エド・ハリスと、モーガン・フリーマンが出演している時点で、初めから胡散臭さが漂いまくってましたね。
ケイシー・アフレックはやっぱり好きだなー!この独特の空気感が良い。
一人の幼女を巡ったこの事件。
現実とは なんて残酷なんだろう…。
女の子の幸せを願っても、ジャンキーな母親の子供にとっての現実は、そんなに甘美なものではないと気付かされる。
あの子を保護するにしても、他にもっと良い方法があったはずだとも思うし、モーガン・フリーマン演じる元警部のドイルも、きっと陪審員からの心証も良いだろうから、重い罪には問われないだろうと想像できる。
例え子供が不幸な道を歩もうが、実の母親と暮らすことがその子にとって幸せなのか
クソな母親と離し 子供の幸せだけを願う養父母と暮らすことが最善なのか
レミー(エド・ハリス)の台詞にもあるように、「子供は大人を裁かない。打たれても恨まない。だが、見返りは?」
確かにその通りだと思う。でもパトリックが言うことも一理ある。
例えどんな暮らしでも、実の母親と暮らすことが最善なんだと。
女の子の笑顔の全くないラストシーンには考えさせられる。
ホームドラマだね
ラストは正義感を貫く主人公・・・
まとめとして「何だこれっ?」ったな感じの作品。
誘拐された少女の母親の叔母役の女優さんをどっかで見た事あるなと思ってたら、「フィールド・オブ・ドリームス」のケビン・コスナーの嫁さん役でした。
作った人の意図はわかるけど、、
うーん。
時計とにらめっこしながら観てました(笑)
なんとなく、女の子がさらわれて殺されて、、っていう話で終わるんじゃないんだな、と。
しかし、ところどころで「そりゃないよね!」というシーンがあったり(警察の人が覆面してバーに銃を持って乗り込むかぁ?とか)作りの甘さがけっこうあります。
でも、法か感情か。
何が大事なのか?考えさせたいという意図があり、そこの部分は、まあまあ成功したのかな、という印象でした。
でも、作品自体には入り込めなかったなぁ。。。。
エイミーを連れ去ったのはドイル刑事、刑事全体がグルになっていた。 ...
エイミーを連れ去ったのはドイル刑事、刑事全体がグルになっていた。
パトリックは引退したドイルのもとに行くとエイミーはドイルと一緒にいるのを確認し、ドイルに説得されるがパトリックは警察に通報してドイルは逮捕、エイミーは親元に戻される。これがきっかけでパトリックはアンジーと別れてしまう。パトリックはアマンダを訪ねるが母親は相変わらずで複雑な気持ちでアマンダの様子を見ながらラストシーン。
ん~~イマイチ
俳優陣の演技はすばらしいと思ったけど
主人公の決断にどうしても
納得できずモヤモヤしたまま終わったという感じ
ミステリーとしても
犯人はエドハリスとモーガンフリーマンが出ている時点で
そうだろうなと予測できていたし
なんかイマイチ。
誘拐される女の子は可愛すぎた。
あんなダメ母の元で、かわいそうに。
あの母親の兄夫婦が慈しんで育てればよかったんじゃないの?
同じ家に住んでるんだし。
断然、お兄ちゃんヨリ弟
B・アフレックの監督作品は全部、弟のC・アフレックが主演すれば良いのに。
役者の存在感は断然C・アフレックに軍配が。
他のB・アフレック監督作は観ていないので何とも言えないし本作の原作も読んでいないけれどイーストウッドの「ミスティック・リバー」とLOOKも映像の色も似通っていて原作者が同じだがココまで似るか!?
E・ハリスにM・フリーマンの黒幕の黒幕な展開もコノ二人の役者がチョイ役な訳がないので序盤から解っているしってな胡散臭さにオチ。
相棒で私生活のパートナーの女性も存在感が薄いしあまりヒロイン的な効果も無い。
正義が本当に正しい行いなのか?
みたいな意味深な終わり方もワザとらしいしドンデン返しな演出もタンパクな感じ。
地元との親しい感じの仲も在り来たりでイマイチ。
難解で見応えあり。
面白い。チーズが出てきて金と娘の取り引きになた時、「あぁ何て単純で、残りの時間何するんだろ?」と全く期待出来なかったが、そこから話転がり、予期せぬ展開とラストを迎えた。
主人公も最初は頼りなく、しょうもない探偵気取りに見えたけど、最後の謎を解いて行くあたりでは一人前の男になっていた。
ただ、僕も主人公の取った決断とは反対の意見だが、中盤で人を殺した後悔が伏線となっているので、仕方ないのかなとも思える。
正直、観るものがなくて期待せずに借りたのだけど、とても満足出来る見応えのある考えさせられる良い映画だった。
ベンアフレック、俳優としてはあまり好きじゃないけど、監督作は追っていきたいと思う。
ベンアフレック初監督作品。 ベンアフレックが主演したゴーンガールと...
ベンアフレック初監督作品。
ベンアフレックが主演したゴーンガールと似ている。
死んだと思ってた人が実はまだ生きてた、というどんでん返し。
ゴーンガールの方が好きだが、ゴーンベイビーゴーン程、観客に考えさせる、判断を委ねる作品も珍しい。
見終わった後に、友達と話したくなる映画。
主人公の決断が嫌い
総合75点 ( ストーリー:70点|キャスト:75点|演出:80点|ビジュアル:70点|音楽:70点 )
全体としてはなかなか張り詰めた空気を演出するベン・アフラック監督の手腕に感心させられた。チーズのところに行って交渉する場面は、最初はおとなしくしていても後で脅し返すところは緊迫感があったし、薬にはまっている犯罪者のところへ行く場面は二度とも生々しかった。
以下はけっこうねたばれしています。
複雑な物語は二転三転して解り辛いが、要は法律と倫理との狭間で難しい二者択一の決断を迫られる。
①法律を守り建前が成り立つが、可能性の高い不道徳と不幸
②法律は破るが、ある意味での倫理の成立と確実性の高い幸せ
の二つの選択肢がある。どちらを選ぶかが映画の一番の見せ場なのだが、ここで主人公のケイシー・アフレック演じるパトリックは迷わない。
しかし私は彼と逆の決断をするということで迷わなかったので、パトリックには全く賛同出来なかった。一時的には改心したとしてもこんなひどい母親がいまさら変わるわけなんてないじゃないかと最初からわかっていた。しかも彼は性犯罪歴のある麻薬中毒者が少年を殺したところをみたはずだ。その結果として恋人のアンジーが彼に対する信頼をなくしたのも理解できる。やっぱり子供をかえりみない母親の姿を後に見ても注意すらしない彼は、いったい自分の決断をどう思っているのだろう。法を犯し警官を辞めてまで子育てをする決意をしたモーガン・フリーマン演じるジャックが言ったように、彼が何十年か後に自分がやったことを後悔するようにひたすら望む。出来ればすぐにでも彼が後悔することを望むが、それだけにとどまらずアマンダの成長過程を直視して現実を見つめてほしいものだ。この決断に迷わない彼にはおおいに失望して好きになれなかった。
それによくよく考えてみると母親は薬中毒で運び屋で人の金を盗んでいておいて、その後も逮捕もされずに幸せそうにしているのは何故だろう。その二点で物語がすっきりしなかった。いい映画なのに日本では劇場未公開なのは、このあたりが原因で日本受けしないと思われたのかもしれない。
愛しき者はすべて去りゆく
探偵のパトリックとアンジーは、失踪した4歳の女の子アマンダを探して欲しいとアマンダの伯父夫婦から依頼される。
行方を追う内、衝撃的な真実に向き合う事に…。
単なるミステリーの枠に収まらず、幼児誘拐、虐待、性犯罪、ドラッグ、警察汚職など重たいテーマを扱い、社会の闇を浮かび上がらせる。
日本でも今、幼児誘拐が重大な社会問題になっており、他人事だとは思えない。
ネタバレになってしまうが、アマンダを誘拐したのは、アマンダの伯父とエド・ハリス演じる刑事とモーガン・フリーマン演じる警部。
全てはアマンダの為。
幼い子を思う気持ちは分かるが、彼らの行動は正しかったのか、ラストのパトリックの判断は間違ってなかったのか、色々と考えさせられた。
アマンダの不良母が更正する事をただただ祈るばかり。
本作で監督デビューのベン・アフレック。
社会問題のメッセージ性と、ミステリーとしてのエンターテイメント性を巧みに融合させた堂々とした演出は初監督とは思えない。お見事!の一言に尽きる。
「ザ・タウン」も良かったし、新作「アルゴ」も非常に楽しみだ。
最後に…本作が日本未公開なのが残念で仕方ない。
ぜったい観た方がいい。
なにが正しくて、なにが間違いなのか…。
子供がいる方には、ぜったい観てほしいですね。
それにしても、かなり見応えがある見事な社会派サスペンス作品。
ベンちゃん、やりますな〜。
もしかすると、あのクリント・イーストウッドを凌ぐ監督となるかもしれません。
俳優陣も、かなり豪華。
エドハリスを使って、おもしろくならないわけがないですよね。
単なる失踪事件が、誘拐事件へと変貌し、解決が、またさらに謎を呼ぶ。
二転三転し、物語は、まさかの展開を見せる。
なにが、本当の愛なのか。
なにが、本当の正義なのか。
まさに、揺れ動く、今の日本にも当てはまるテーマだと思った。
ベン監督、お見事。
ベンアフ監督に向いてる!次作に期待大!
すでにアカデミー賞脚本賞を獲っていて監督志望だったベン・アフレック。初監督作とは思えぬ本作を観ていると、随分、演出や撮影技術についても勉強してたんだなーと感心。
俳優出身の監督らしく、俳優それぞれに見せ場、演じどころを用意し、彼らの熱演を、無駄なカット割りをせずに丁寧に撮っている。これなら、俳優たちも、満足ゆく演技が出来たことだろう。
弟ケイシーを主役にしている辺りも微笑ましい。エド・ハリスと、奥様で『ストリート・オブ・ファイヤー』のエイミー・マディガンを担ぎ出したり、いまいち、ブレイク出来ないミシェル・モナハンを出したりと、配役もいい感じで、演技の出来る役者さんを揃えている。その結果、俳優たちの演技合戦を、舞台を見ているかのような緊張感を持って楽しむことができる。
また、ジョン・トールの撮影はさすが。シリアスなテーマにあわせた重厚な絵作りが作品に重みを与えている。
作品のテーマは、本当の正義とは何か?を問うものとなっている。911以降、揺らいでいるアメリカの正義。『ダークナイト』でも『ハンコック』でも、『ノー・カントリー』でも、最近のアメリカ映画の潜在的なテーマは、いつもそれだ。そのタイムリーなネタを捉え、鑑賞後に考えさせる作品に仕上げているところは評価できる。
ただ、残念なのは脚本だろう。原作は読んでいないので比較できないが、
・エド・ハリス演じるレミー刑事がすぐに母親を逮捕していれば、娘には別の人生が開けた。
・モーガン・フリーマン演じるジャック・ドイルのところに娘がいたら、娘の顔は全米中に知れ渡っているんだから、ばれるだろう。また、ジャック・ドイルは誘拐で終身刑のはず。そこに情状酌量がどれだけ与えられるかは裁判次第。
・最後にすべてが明るみに出たんだから、母親は当然、逮捕される。そのシーンがない。
など、いくつか欠点があり、どちらが正しいか?を問うには理屈付けが若干甘い。シリアスな作品なだけに、その前提がクリアにならないと、そこに目が行ってしまう。力作なだけにもったいない。
『ミスティック・リバー』の原作を選んだだけに、どうしてもクリント・イーストウッド作品と比べられてしまう。傑作と比較される素材に挑んだベンアフの勇気は認めるが、逆に粗が目立つ結果にもなっている。だが、鑑賞後に何かと考えさせられ、唸る映画を撮ったベン・アフレックの健闘には拍手を贈りたい。
次作は、さらにクオリティの高いものを観られるという期待が大だ!
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