劇場公開日 2008年2月16日

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エリザベス ゴールデン・エイジ : 映画評論・批評

2008年2月12日更新

2008年2月16日より日比谷スカラ座ほかにてロードショー

歴史好きには堪えられない場面が盛りだくさん

圧倒的に優勢だったスペインの無敵艦隊が敗れたのは、風向きが変わってイギリス軍が風上になり、火船攻撃が効を奏したからだと、この映画を見て初めて知った。自然の力で勝ったなんて、まるで蒙古襲来の時の神風か、潮の流れが勝敗を決した〈壇ノ浦の戦い〉みたい。これだから歴史物は面白い。王位に就いたエリザベスが、女の幸せをあきらめきれず悶々とする話がメインだから、前作ほどドラマチックな展開にはならないけれど、スコットランドのメアリー女王を利用したスペイン+カトリック派の陰謀や、秘密警察の長官ウォルシンガムの暗躍、ウォルター・ローリーが水溜りにマントを敷いてエリザベスの注意を引いたエピソードなど、歴史好きには堪えられない場面が盛りだくさんだ。

惚れた男なら女王の威光でベッドに呼び入れてしまえばいいのに、キスするだけで我慢するなんて、エリザベスの純情にもびっくりだ。衣装も豪華だが、自然に流れるように見える髪型まである鬘のバリエーションも凄い。ローリーに海賊上がりのドレイク提督のキャラをプラスしたのは許容の範囲としても、我慢できないのは逆立ちしても女王に見えないサマンサ・モートンのメアリー。さしもの演技派もミスキャストの落とし穴には勝てないってことね。

(森山京子)

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