クワイエットルームにようこそのレビュー・感想・評価
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精神病棟で起きること
楽しい映画を見ようと思って適当に検索してレビューも内容も読まずにみました。
ひたすら暗く絶望的で、全く明るくない映画だったのでしんどかったし、そもそも楽しい映画が観たかったので想定違いでしたが、作品の魅力に引き込まれてつい最後まで観てしまった。
おもしろい人、面白くない人、鬱陶しい人。
自殺する人、しない人。
子からみた親、親にとっての子の存在。
覚せい剤、睡眠導入剤。
これらを生々しく描いており、観ていてびっくりすることの連続でした。映画的なストーリーがついた現実のドキュメンタリーを観ている感覚になりました。十分考えさせられる深い内容の映画でした。よかったです。
65点
映画評価:65点
正月に餅を食べながら見る作品ではないな(笑)
とくに病院食と混同して……orz
精神病棟をテーマにしているのに笑いが起こる様に作られている
現実的にみれば笑える話しではないが、大袈裟な例えや大きな演出、現実離れな表現によって笑いを起こしている
それが凄い
監督や役者の実力なのだろう
大竹しのぶや、蒼井優の演技はその中でも素晴らしく見直してしまう程だ
ただぶっ飛び過ぎているので万人受けはしないとは思う
現実なのに、どこか知らない世界に感じ
自分には無関係だと思いこの作品で笑っているのに、どこか不安に感じたり
それらが上手く表現された素晴らしい作品ではないだろうか
ファブリーズの母役の人も可愛らしくみえた!
【Gyaoにて鑑賞】
改めて人生を考えさせられた
人間とはいったい何なのか、脳みそが他の動物よりたくさんあるために、喜怒哀楽があって楽しんだり、苦しんだり、悩んだりして毎日を生きている。明日香みたいに何もうまくいかなくて最悪の状態になったら自分はどうなるのか、冷静な場所(Quiet Room)があればいいがそんなこともなく死んでしまう人間も多い。こういう場所が一般に知られていてみんなが苦しくなったらいける世の中になったら・・・。つらい時に孤独になり、だれも話す人がいなくなったらどれだけ淋しいか、この映画は個性のある患者がいろいろ登場してくるが、みんなさびしがり屋で人生をどう生きていくか分からない人間だけなのである。変な人間ではないのだと監督の声が聞こえてきそうである。音楽は何か癒される感じでよかった。
しれっとおもしろい
飽きない
キャスティングが意外と豪華
主演は内田有紀
ほかに蒼井優,妻夫木聡,大竹しのぶ
主役レベルの役者がすごい個性のある脇役として
出演してるのに驚きました
宮藤官九郎もいい味のある役です
何の予備知識もなく見たので
最初は若干ホラーかと思ったけど
いえいえシュールの間違いでした
2008年10月06日
みんな闇を抱えて生きている。
自分もクワイエットルームの一員?
意外とまとも
内田もくどかんも
松尾スズキの次回作に期待したい
誰しもが胸のうちに抱えている現代病
草薙クンの事件で、この映画のことを思い出しました。
自分自身健全だと思っていても、心のどこかでは
病んでいる部分を抱えている、
そしてその病は自分自身の意識がなくなったとき
開放される、どうなってしまうかは自分自身にもわからない?
28歳のフリーライター明日香が目覚めると、
5点拘束されて身動きが取れない。
何故この場にいるのかもまったく思い出せない。
なんとそこは精神病院のクワイエットルームだったのだ。
クワイエットルーム=閉鎖病室、簡単に言えば監禁部屋である。
何故こんな場所へ自分がいるのか、
それは彼女が睡眠薬のオーバードーズ(過剰摂取)をしてしまったから。
徐々に彼女の過去が明らかにされいく。
彼女の日常生活での非日常的な生活。
今の日常は精神病棟の住民とのお付き合いである
尋常ではないユニークな人達。
彼女たちと付き合うことにより、今までの「シャバ」での生活を
ゆっくりと振り返る。
彼女は精神の平静を取り戻し、そして再生出来るのか。
松尾スズキ氏自身の小説を同氏が監督した作品である。
とても哲学的な作品で、
確かな演技力を持つものだけを集めて作品化している
内田有紀
蒼井優、大竹しのぶ、りょう、宮藤官九郎、ちょい役で妻夫木聡。
蒼井優は間違いなく日本の映画界を背負っていく女優になるだろうし、
りょうは、ワンパターンだが冷たい鉄火面役をさせたらピカイチである。
そして、大竹しのぶは言わずもがな、ただひたすら上手いの一言。
難しい作品をかなりわかりやすく映画化した、といっても
私は二度観ましたが。
一度自分の精神が病んでいないか、DVDを観ながら
お確かめ下さい。
重篤精神病棟で5点拘束…で、クワイエット
正確には「今年最後らへんで一番印象に残った映画」。実は漫画で素筋は知っていたり。序盤はコメディータッチで進んでいきます。げらげら笑っちゃったり。でもやっぱり5点拘束されるような重篤な精神状態は潜んでいるのです。産婦人科のワンカット、メルアドを渡すワンカット。映画には無駄なエピソードはないのですから後でちゃんと種明かしがあります。(だから寝てちゃだめなんだよね…)
押し込めていた自殺未遂の過程を思い出し、何故そのようになったのかを考える。自分がおかしかったことを自覚した時、やっと退院できます。実は重いテーマをコメディタッチでさらっと流してなかなか考えさせられる一本でした。
タクシーで退院する明日香。彼氏と別れ、帰る実家もない明日香はどこへ向かっているのでしょうか?
あと大竹しのぶの演技。「黒い家」でもぇぇぇぇーーっというカンジでしたが、なんて素晴らしい。「狂気」を演じたらこの人と並ぶ方はいないのではないでしょうか?コワッ。(((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
今のは普通の大人のイライラです
映画「クワィエットルームへようこそ」(松尾スズキ監督)から。
主人公の佐倉明日香役・内田有紀さんの台詞のおかげで、
久しぶりに、面白言葉ネタが溢れた。
記憶の欠如、見知らぬ場所、見知らぬ人たちの中で、
先生(精神科医?)の問診を受けるが、イライラしっぱなし。
その様子を観察して、先生がカルテに書き込もうとする場面。
彼女は、先生の動きを制して、慌ててこう言った。
「今のは普通の大人のイライラです」。(笑った)
このギャグ、どこかで使えそうだ、とメモ。
「てっちゃん お尻触ってもいい?」と突然言い出し、
触ってから「落ちつく〜」と呟くシーンもメモをした。
左遷で三重県に異動することになった、と彼から報告を受け、
彼女が「三重県って何があるの?」と尋ねる。
しばらく時間があいて、「・・・・・・津」と一言。
このタイミングがなんとも言えなく、またまたメモの対象。
ストーリーがストーリーだけに、メモしている私が
おかしくなりそうだったが、こんな映画もたまにはいい。
こんな作品に「俵万智」さんが出演していた。驚いたぁ。
素晴らしい。
これ、すっごく良かったです。個人的に^m^
松尾スズキ。。の持ち味はもちろん生かされていますけど、
真面目にいい話でした。珍しく…(さすが芥川賞候補^^;)
主演の内田有紀をはじめ、ホントに頑張りました(という感じ)
少し前、蒼井優がすごく痩せてしまった時期がありましたが、
ひょっとしてこの役作りのためにか?…なんて思ったくらい。
彼女と大竹しのぶの怪演はさすがに観応えたっぷりでした!
他にもそれぞれのパートをきっちりと、
笑わせつつ哀しい人間たちを演じた役者さんに拍手拍手です。
いわゆる閉鎖病棟が舞台なんだけど、、、
おそらく誰もが自分を異常だなんて思ってないですよね。
正常と異常の境界ラインなんて、人の精神状態をどう細かく
分析したって、ここなんです!とハッキリ出せないと思う。
他人に危害を及ぼす、あるいは自身を虐待する、といった
拘束を必要とする人間達を入院させるのがこういう病棟で、
ここに出てくる婦長さん(りょう)は、あの名作
「カッコーの巣の上で」の婦長さんがモデルだろうなぁ^^;
自堕落。(爆)な生活を続けていると、人間はどこまでも
堕ちてしまうんだなぁ…というのはあるけれど、
そうなる原因は、きっとどこかにあったハズなんですよね。
でもそれを忘れたい、あるいは封じ込めたいから、ますます
自分で自分を追い込んでしまって、不眠状態になったり、
誰かを傷つけたりしてしまう…人間はいかに弱いものかと
こういうふざけた(ゴメン松尾さん)
内容の中にもリアルに虚弱な人間体質が描かれていました。
そしてそれは、ここに描かれた人間だけでなく、
いつどこで私達だって、そうなるかもしれないんだな、と。
ゲロまみれになっても、頭グッチャグチャでも、(爆)
内田有紀が演じると、かなりイイ感じになっていましたよ。
どうして彼女がそうなったのか、それが分かってくる後半、
彼女が閉鎖病棟に入らなければならなかった真の理由、
その苦渋の決断をするパートナーがクドカン!?つ~のも、
なんだかふざけた感じですけど(スイマセン)彼も良かったな。
実はみんなに愛されている。
いや、みんなじゃなくてもいいんだけど^^;そういう自信と、
私は私なんだ、という確固たる信念を持ち続けることって
簡単そうに見えて難しいものだ。
一見分かった風な口を利く患者が、実は一番危険な存在とか
才能と狂気は紙一重だったりとか、納得できるシーンが満載。
現世で生きる以上、避けて通れない精神状態と人間の繋がりを
まさか松尾スズキ?教えられるとはねぇ(最後までスイマセン^^;)
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