「怖くて悲しいファンタジー」パンズ・ラビリンス ジジさんの映画レビュー(感想・評価)
怖くて悲しいファンタジー
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最初からずっと不穏な空気が漂い、
具合の悪そうな母(しかも妊婦)はいつ死ぬかハラハラするほど、顔色が常に悪い。
義父は人をビンで殴り殺すほど残忍な軍人で
常に屋敷は湿ってて、暗い。
こんな環境でオフェリアが幻想に逃げるのも無理ないけど、本当に幻想なのかな。
子どもがただ単に辛い現実から逃れたくて考えた幻想にしては、説明のつかないこともある。
物語のいろんなところに伏線がはられ、綺麗に回収しながら進むストーリーは本当に見応えがあった。
あの、目無しの怪物はめちゃくちゃグロテスクで、いい感じでした。
私は本当にオフェリアが3つの試練をクリアして、地下のお姫様になれた方に賭けたい。
地下の妖精たちは、トトロと一緒で、いろいろなことを経験してしまった大人には見えないものだと、思いたい。
そうじゃないと悲しすぎるから。
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