「brutal fantasy」パンズ・ラビリンス everglazeさんの映画レビュー(感想・評価)
brutal fantasy
クリックして本文を読む
スペイン内戦後、母親の再婚相手と住む為、森深くにある住居兼要塞へ引っ越すことになった少女。義父は情け容赦ない冷酷な大尉。
軍対ゲリラの戦と、少女の悲しい現実との戦いが並行して描かれています。空想好きの孤独な少女が逃げ込んだ妄想なのか、彼女は王女として王国へ帰ったのか。前者だと思いましたが、そうなら何とも救いのない物語です。
①大カエルと戦う→他人を助ける勇気と度胸はあるか。
②禁断の果実を口にしない→誘惑に勝てるか。
③赤ん坊を生贄に差し出す→利己的にならずに判断を下せるか。
おとぎ話を卒業して、大人になるための試練とも捉えられますが、評論家の方は初潮うんぬんだと書いていますね。オブラートに書くとこんな感じ…?
①木の入り口から中→子宮…
②「誘惑」Eveと同じ過ち
③母親としての資格
母親は生活のため権力者(男)になびいた弱い女性。
ゲリラのスパイ家政婦は、権力に立ち向かう強い女性。かつてお姫様を夢見た女性達の現実は厳しいのでしょうか。
妖精も守護神も、呼び名とは裏腹に、悪魔や魔界を思わせる姿。少しオカルトの要素が入った悪夢のような、大人向けダークファンタジーです。
コメントする