ONCE ダブリンの街角でのレビュー・感想・評価
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もう一歩前に
失恋の深い痛手を持つ青年と、チェコからやって来た女性が出会い、お互いの心の隙間を埋めながら“ONCE”一歩前に歩み出す内容。
オープニングのエピソードに始まり、タイトルバックで歌われる曲と、2人が楽器店で初めてセッションする場面で、完全にこの映画に心を奪われた。
全編で撮影されるカメラは、ほぼ手持ちカメラ一台だけと思われ、数回に及ぶテイクを編集しているだけのシンプルな作りで、ここぞとゆう場面でのみクレーン撮影が数回使用される。
2人の距離を縮めて行くエピソードの一つ一つが見ていて心地良く、脇を固めるバンド仲間・母親・エンジニアにワンカットだけの出演の銀行員等がまた何とも良い味を出している。
そして全編で、今現在の心境を吐露する趣の歌詞を持つ数々の失恋ソングに胸かきむしられ、思わず魂を揺さぶられる。
この映画大好きです。
(2007年11月7日シネ・アミューズ/EAST)
音楽の魔法
前情報なしに借りたら、思った以上に音楽がメインだった。
歌がやたら上手くて、って二人とも本職の人だったんだね。
ラブストーリーかと思ってたらそっちはちょっぴりシビアな展開で、でも切ないかと言ったらそういうわけでもなくて、心にわだかまりも残らなくて。
そう思わせてしまうほど音楽が、二人のハーモニーが素敵で、最初から最後まで観応えより聴き応えを実感した。
歌の部分にも字幕があったら嬉しかったけどなぁ。
ハンディカムで撮ったのかな?通行人もじっと見てたり。笑
低予算を感じながらも音楽の魔法がかかった映画だった。好きだなぁ。
音に惚れる
久しぶりに幸せな音学映画を観た。以前、DVDを「ジャケ買い」しようかと思ったが、正解だった。 静かなダブリンで、静かで優しい音楽が流れ続ける中、話はゆっくり進んでゆく。 バカみたいに大騒ぎしなくても良い作品は出来る*
音楽が秀逸
ふわりと軽く、力みはないけどなにか確固たるものによって前向きな気持ちを抱かせてくれる映画でした。
音楽がとてもよかったし、"彼"も"彼女"も、各々複雑な気持ちを抱えてるんだけど、その気持ちと、二人の屈託のない表情が矛盾してなくて、なんか救われた。
音楽の魅力を堪能出来る映画
音楽が素敵でした。
歌詞が台詞の一部となっていて、falling slowlyやif you want meのシーンではジーンと心に響いた気が多分します。
本当に楽曲は素晴らしく、falling slowlyは色々な賞を取っているだけの曲です。
ちなみに自分はサントラも購入してしまいました。
この映画を見たらサントラも購入したくなると思いますよ(^-^)
映画の中で音楽が勝った作品
まず、映像がよく、そして、音楽が良い作品。映画の中で、音楽がよいのではなく、音楽がよく、それにつられるように、映画が心地よいという作品。音楽が勝りすぎているけれど、それによって映画がよい、初めての体験をした。ストーリーは、いたって単純で、その単純ささえ、音楽が飲み込んでしまっています。
音楽がつなぐ
ほんとによかった!!!
絶対おすすめ。
ストーリーはほんとにシンプルなのに、音楽の素晴らしさで号泣し続けた。登場人物の素朴さとストーリーの素朴さが音楽で内面世界を描くのに適してて、映画的にもレベル高い。主人公の二人の歌声が最高。
サントラを絶対買います。
誰かとじゃなくて、一人でしんみり見るのがいい映画。
音楽で心が満たされます。
不思議な力がある映画
多分、観た人はみんなこの映画を好きになると思う。だけど、人に薦めるのは複雑な気分。観た人同士で語り合いたいけど…でもやっぱり自分独りでこの映画の良さを抱き締めたくなる。私だけのモノ…そう思いたくなる不思議な力がある。この映画を観た事・知っている事の幸福感…私はそれに包まれている。
低予算でもいい映画は作れる
「低予算でもいい映画は作れる」ということを証明した1本。また、主人公たちが歌を通じてやり取りする「自分の損得を考えずに、誰かを好きになる」というポジティブなメッセージを感じられる良作。
日本の映画界では「予算がないと面白い映画は作れない」と、恥ずかしげもなくのたまう方を時々見かけるが、それは一理あるとしても、そもそも、考え方の出発点として「予算がないと〜」と決めつけている人と、「限られた予算の中で、じゃあ、どうしたら面白い映画、いい映画が作れるだろうか」と考え抜く人では、作品の仕上がりに雲泥の差が出てしまうだろう。
ちなみに本作の製作費は、15万ドル。日本円にして1800万円だ。この数字、そしてこの作品のクオリティを前にして、「予算がないと〜」と反論できる日本の映画関係者はいるだろうか?
夢あふれるミュージシャンなはずなのになぜか現実の厳しさがひしひしと伝わってくる。
ミュージシャンという夢あふれるものを目指しているんだけどそう若くもない主人公が現実の厳しさの中で今後どうしていくべきなのかを迷いながらもたまたま出会った女性のおかげでその答えが見えつつあるという状況を淡々と少しドキュメンタリーに描いた作品なんだけどこの作品、本当に最後の最後まで現実感あふれる作品でラストは現実の厳しさを感じさせられるんだけど何故か嫌な気分ではない。これも人生なのだと受け入れなくてはいけないというのと映画くらいは上手くいけばいいのにという気持ちが戦うのが逆に気持ちよかったりもする(>_<)
関係ないけどこの主人公を演じているグレン・ハンサードはずっと「Dr.HOUSE」のヒュー・ローリーだと思っていた!!似てるよね(._.)
アイルランド版神田川?
珍しい(?)アイルランドのインディーズ作品なんですが、アメリカでも若者中心に共感を得て、評価が極めて高く、賞レースにも参戦するかも、という映画(音楽賞のみオスカーとりました)です。ギター片手にストリートで歌い続ける青年と若い女性のふれあい?と言ったらくさいですが、実にとってもくさい映画です。あらすじはこれ以上特になし!
音楽がすばらしく、二人の即興のデュエットなどは、思わず身を乗り出してしまうほど臨場感たっぷり。俳優はほぼ無名。撮影はホーム・ビデオ(だと思う)という低予算映画ですが、鑑賞後、とてもせつなく、そしてすがすがしい気持ちにさせてくれます。最近、白髪が増えて活力に乏しい中年親父におすすめ!
音楽の力
ピアノを買えない彼女がいつも練習させてもらっている楽器店で、始めてデュエットしたその時から、2人の心はぐっと近づいていったのです。
でも、お互いのことを好きなのに、それぞれに事情があって、ある所までしか近付けない2人。
音楽があるからこそ、苦しい生活にも耐えられる。音楽があるからこそ、夢を見続けていられる。
グラフトン・ストリートへ行って、彼の歌が聴いてみたいなぁ!
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